背信行為-4
「調子に乗りすぎだよ、お前。女総監とコソコソしやがって…。目障りなんだよ!」
男はシャツを掴み思い切り左右に引き破る。
「きゃあ!!」
ブチブチブチっとボタンが弾け飛ぶ音が聞こえた。怯む彩香から強引にブラジャーを剥ぎ取る男。彩香はあっと言う間に上半身を裸にさせられてしまった。
その隙に男から体を逃した彩香。暗くて何も見えない。しかし胸元を隠しながら逃げ、途中転んでしまい床を這いつくばり壁際に蹲る。
「昔、あったよなー。婦警連続レイプ事件。あれを見て、俺、興奮したんだよね。普段偉そうな婦警がメチャクチャにされんの。いいなーって思ってたんだよ。その夢、叶えようかな…。今すぐに。」
「レ、レイプ…」
彩香の背筋が凍りつく。誰も来ないであろう密室に屈強な男と2人きり。相手はそうとうな強さだ。このままでは本当にレイプされてしまう。レイプと言うものが自分の身に降りかかろうとしている現実に彩香は怖くなり体が震えて来た。
「こ、来ないで!!」
近づく足跡に怯える彩香。しかし確実に近づいてくる。自分がこんなに弱い人間だと思わなかった。体が震えて足に力が入らない。ただただ身を小さくして震えることしかできなかった。
「みーつけた…」
その声は耳元で聞こえた。ビクッとした彩香だが、同時に床に押し倒され、体に覆いかぶさって来る男に悲鳴を上げる。
「嫌っ!!やめて…!!」
しかし男は容赦なかった。体重を乗せ体を押さえつけながらスカートをまくり上げパンティの上から下腹部を荒々しく弄り始めた。
「へへへ、たまんねぇ…。たっぷり犯してやるぜ!」
「嫌っ!離して!」
股に力を入れ抵抗するが、強引にこじ開け股間に手を突っ込まれた。
「ああん!嫌っ…!」
指でグイグイと性器を圧してくる男。同時に乳首を吸われる。
「嫌っ…!やめて!やめて!」
「くくく。すぐに気持ちくなるよ。オマンコびちょ濡れになるぐらいな…。」
舌で弾かれる乳首。彩香は感じてしまう、濡らしてしまう自分が怖かった。なぜなら男の口に乳首が勃って来ている事に気づいていたからだ。
「たまんねぇ女だ。前からヤリたかったんだよ…、神田彩香…。へへへ。スッキリさせてもらうぜ…」
(わ、私の事を知ってる…!?だ、誰…!?)
警視庁内だ、いつもここで働いている人間には違いない。しかし全く思いつかない。そんな事を思い出しているうちに、本当にレイプされてしまう。彩香は必死に抵抗するが、全く歯が立たず、確実に濡れてしまう状況に混乱するのであった。