誰にも言えぬ綴りごと-2
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昼前にガン太が来た。
ガン太と裸になってセックスしていると、ガン太がニヤニヤしながら「そこ見てよ。」と指をさした。
隣の部屋から、タガ男がのぞいていた。
のぞいてるだけじゃなかった。タガ男はズボンをずらせて、パンツの上からチンチンを指ではさんで激しく動かしていた。
「ママが不倫してるところを見ながらするオナニーは、さぞ気持ちいいんだろうな。」
ガン太はそう言って身体の向きをかえると、タガ男に、
「ほら、タガ男くん。タガ男くんが産まれてきたところに、パパのとは違うチンチンが入っているよー」
と言った。私は
「やめて……タガ男、あっちへ行きなさい!」と言おうとしたけど、ガン太は私のくちびるを指で押さえてしまった。
「親のセックスを見た子どもは、性器いじりを早く覚えて、将来露出狂になる。とか言うから気をつけたほうがいいよ。」
ガン太は笑いながら言った。
私には笑いごとではすまされなかった。まだ3つになったばかりの愛するタガ男。
まだ3つなんだから、私とガン太が何をしてるのか理解はしてないだろう。
だけどタガ男が何を感じてオナニーを始めたのかはわからない。
タガ男を変態にしたくない。
……俺、幼稚園に入る前からチンチン触って気持ち良くなってるおぼえがあるけど、こんな体験してるとは思わなかった……。