凛々子と少年 -ある春の日の出来事-(2020/04/19)-5
若菜が常備薬を入れた救急箱を凛々子の部屋に持ってきた。
浩平はズボンと下着を脱いでソファーに腰掛け、
凛々子は浩平のすぐ横に立っている。
若菜は凛々子に救急箱を渡すと、部屋の入口付近まで下がった。
「浩平くん、このままだと消毒しにくいから、
立ってちょうだい。」
「・・・・はい。」
浩平が言われた通りに素直に立ち上がると、
凛々子はしゃがみ込んで前屈みになり、ペニスのすぐ近くに顔を寄せた。
凛々子は陰茎の裏側が見えるように、
左手を陰茎に添え、上向きに持ち上げた。
そして、消毒液を浸したガーゼを右手に持ち、
とん、とん、とん・・・、
と言う感じに、チャックに挟まれた箇所を丁寧に消毒していった。
凛々子が浩平の顔をちらっと見上げると、
浩平は頬を赤くさせ、凛々子の手元をじっと見ている。
時折、浩平の視線が凛々子の胸元に注がれるのが分かった。
凛々子は30代半ばだが、スタイルが抜群に良い。
今日は白いブラウスを着ており、薄っすらと胸元あたりの
下着が透けて見えている。
また、凛々子は首から胸元にかけてのブラウスのボタンを外しており、
浩平の位置からは、ブラウスの内側がかなり見えているはずだった。
勃起しても痛まないかしら・・・。
凛々子はふと気になった。
凛々子は部屋の入口近くで立って見ている若菜に声をかけた。
「若菜、もう大丈夫だから、
若菜はリビングに戻っていなさい。」
「えーっ。
私、ここで待ってる。」
「若菜。
ここは大丈夫だから。
若菜がここにいると、浩平くんもきっと恥ずかしいわ。
すぐに終わるから、先にリビングに行ってて。」
「・・・・もうっ。
・・・・・分かったわよ。」
若菜は渋々といった感じで凛々子の部屋を出て、
リビングに向かった。
* * *