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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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刑事の妻-8

「20時までここにいて、それから専用ヘリで警視庁に1時間かけて戻る、深夜0時まで警視庁で仕事をこなし、それからまた1時間かけてここに戻って来る。自宅に戻りそして家事をこなしお風呂に入ったりして1、2時間寝て、それから朝の支度をしてみんなを送り出してから仕事に来てるのよ。行き帰りのヘリの中で食事と仮眠を済ませてるの。それが今、上原さんが送っている毎日。マギーが杉山君に甘えてる時、上原さんはそんな毎日を送ってるの。そんな忙しい思いをしてまで何故警視庁に戻るのかと言うと、さっき言った通り、不在によるリスクを回避する為。1日1回戻って来るとなるだけで緊張は保たれるもの。不穏な動きに目を光らせる為に毎日警視庁に戻ってるの。本当はずっとあっちにいる筈だからそんな苦労しなくてもいい。でも上原さんはマギーが本来の姿を取り戻すまで、それを止める事はないでしょうね。」
「…」
マギーは若菜が自分の不甲斐なさからそこまでの苦労をしていたのかと言う衝撃を受けた。

「あと、聞いた?この間、上原さんが容疑者の股間を次々に蹴り潰した話。」
「詳しくは聞いてないけど、とんでもない事をしたって…。」
「ハァ…、マギーはホント、何も知らないんだね。何で上原さんがそんな事したのか分かる??」
「…」
「これは極秘扱いされてるんだけど、最近華英ちゃんの様子、おかしかった事あったでしょ?」
「あ…、うん。」
「何故かって言うとね、…」
さとみは先日華英に何が起きたのかをマギーに話した。マギーは驚きを隠せなかった。まさか華英にそんな事があったなどと夢にも思わなかったからだ。またマギーは言葉を失った。

「上原さんがただ単純に華英ちゃんの復讐の為にそんな蛮行をする訳がない。それだってマギーの為だよ?」
「私の為…?」
「そう。もしマギーがそれを知ったら、きっと容疑者達を殺してたでしょ?マギーは高校の時に親友を自殺に追いやった犯人に復讐する為に刑事になったと言ってたよね?でも憎き犯人は白川歩美により殺害された。憎むべき犯人は死をもって罰を受けた事になるけど、それを自分の手で行えなかったマギーの心の中には常に無念が残ってるはず。その無念を知っているが故に、もし愛する華英ちゃんの件を知ったら、今度こそ憎むべき犯人を自らの手で命を奪ったはず。その危険性に気づいていたから上原さんは容疑者達にあんな蛮行をしてマギーの殺意を打ち消そうと思ったのよ。そりゃあ華英ちゃんの仕返しの気持ちもあるだろうけど、でもマギーを殺人者にさせたくないと言う上原さんの愛情なの。今、上原さんが必死で頑張ってるのは、全てマギーの為なのよ!それをマギーは分かってるの!?」
「…」
まるで頭を金槌で叩かれたかのような衝撃を受けた。そこまで若菜が自分の事を思ってくれていたとは思わなかった。と同時に若菜が寝る暇も惜しんで警察官としての任務を遂行している中、自分は杉山に抱かれてアンアン言っているだけのどうしようもない人間だと感じた。マギーはいかに自分が警察官としての自覚に欠けていたかをさとみの言葉で思い知らされたのであった。


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