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名曲に名をかりて
【エッセイ/詩 その他小説】

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旋律が心に浮かべた物語-2


   ─━─○○─━─

バルトークの ピアノ協奏曲
第3番の 第2楽章に
夏休みの終わりに 海辺を
訪れた 女の子がいる

海と空の青さ 日ざしの暑さは
まだ夏のままなのに 砂浜に
並んでた海の家は取りはらわれ
歩いているのは 女の子ひとりだけ

涼しい風が吹き抜けて 女の子は見た
誰かの麦わら帽が飛んでいくのを
駆け出して麦わら帽を 波打ち際で
つかまえた 足を濡らした冷たい波

振り返っても 麦わら帽子の
持ち主らしい 人影はない
「もしかして この麦わら帽がないと
姿が見えない タイプの子なのかな」


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