保健教師 莉子 -保護者・美久からの相談-(2020/03/15)-5
「では、お母様。
今度は・・・、
ここにしましょう。
この部分を何と呼びますか?」
莉子が亀頭を指差した。
「はい・・・・それは・・・、
えっと・・・・・・。」
美久の顔がぽっと赤くなった。
「お母様、ここはご存知ですよね?」
「・・・・はい。
・・・・・・き、きとう、です。」
再び美久の声が小さくなり始めた。
莉子は美久に向かって少し厳し目の口調で言った。
「お母様。
もっと大きな声で、はっきりとお願いします。
トオルくんに正しい情報を伝えるためです。
頑張りましょう。」
「・・・はい。
・・・・分かりました。
・・・・・き、亀頭、です。」
「はい。
その通りです。
では、お母様。
3回程、亀頭と言ってみてください。」
「・・・はい。
・・・・亀頭、亀頭、亀頭。」
美久は大きな声で繰り返した。
「はい。
お母様。
少しずつですが、発音することに慣れてきています。
素晴らしいです。」
「・・・・・先生、
・・・・・・・・有難うございます。」
* * *