暑い夏の夜濡れるふたり-1
「ぼんは、おるかいのう?・・・・・・」
松金は足繁く北岡家へ通うようなった。
少年が可愛くもあるのだが好子への思慕も断ち切れない松金だった。
―好子さんは大尉の奥さんじゃなかか・・・・・・―
頭では整理がつくのだけど、夕方になれば柔和な好子の面影が忘れなれなくなる。朝の早いうちから北岡家を訪問する松金だった。
朝、起きて顔を洗っている時だった、宿の大家さんが息を切らして松金のもとへと駆け付けてきた。
「マツ、北岡さんを知っとるか・・・・・・」
松金が走って北岡家を訪ねると大尉が布団の上でグッタリとして倒れている。
「好子さん、あんたがついていながら何故・・・・・・大尉を・・・・・・」
この時ばかりは激しく好子を責める松金だった。
松金にとっての大尉はあこがれの人物であり良き松金の理解者でもあった。陰、日向になり松金を援助してくれるのも大尉一人だったのだ。
「マツさん、そげに好子を責めんでくれ・・・・・・」
ちょっとの油断で風邪を引き、このぐらいはと軽く思っていると、こじらせ肺炎になったらしい。
「大尉、まだぼんも小さいけん頑張らないかんバイ・・・・・・」
勇気づけようとした松金は冷たくなっていく大尉の手を強く握った。
「マツさんよ、その敏明のことじゃが好子ともども力になってくれんか・・・・・」
「なんば言いよんしゃとね。天国はまだ早かバイ」
それから間もなく息を引き取った大尉だった。
松金は父親代わりで運動会に出れば、敏明を背負ってかけっこでは一等賞になり、両親そろっての出場となれば手に敏明、好子未亡人を抱えて疾風の如く校庭を走りまっっていた。
仕事の合間を見つけては、敏明を家から連れ出し外で遊び回る楽しみを教えれば、内弁慶だった敏明の性格も変わっていった。
「男やけん、喧嘩のひとつぐら出来んでどうするね」
好子が学校に謝りに行くたびに敏明を庇う松金だった。
松金の生きがいは、敏明を一人前の男として育てることと、一時でも好子未亡人と同じ時を過ごしたいと純粋に想う気持ちだった。
そんな松金でも敏明との別れの日がやってきた。
「マツさん、敏明が明日、東京の学校に行くとよ」
「好子さんはどうするとね・・・・・・」
駅までは見送りには行かずに、家で送り出すそうだ。
「マツさん一人で敏明を・・・・・・」
しかし、思春期を迎え松金を疎ましく思っておいた敏明は・・・・・。
「飲んだくれのおじさんは来んでもよかバイ」
ののしってしまったのだ。
その別れ以降、松金の脚は北岡家から、遠ざかっていたのだが、変化が現れたのは好子未亡人が松金を訪ねてからだった。
「マツさん『小倉祇園太鼓が見たい』と、言って明日、学校の先生を連れて帰ってくるとよ」
松金は二人に勇壮な祇園太鼓を披露したいと思い、明日のためにと徹夜で撥を握った。
祇園太鼓のあと、松金は敏明が連れてきた先生に小倉を案内して回ることになった。敏明は母と水入らずのひと時を過ごしているはずだ。
「先生、お酒は飲めるとね・・・・・・」
「すこしだけでしたら・・・・・」
敏明が連れてきた先生は、矢車の着物に袴をはいた別嬪さんの女子先生だった。
松金は女子先生と好子を重ね小倉の町を案内して回り、疲れた二人は紫川のほとりでひと時を過ごしていた。
「マツさん、そんなに私って女としての魅力がありません・・・・・・」
「いや、そげなことなかですバイ。女子先生は別嬪バイ」
先生から松金の肩に頭を預け囁いた。
「マツさん、女子先生はやめてくれませんか・・・・・・良子と呼んでください」
「えっ、良子さんですか!じゃあ遠慮のう、良子さんと呼ばせてもらいます」
松金は女子先生の名を知り有頂天になり、無遠慮に良子を誘った。
「良子さんもう少しこっちに寄ってくれんね」
細い腰に手を回すと膝の上に抱きかかえた。
「ちょっと硬いもんが当ってるかもしれんバッテン、気にせんでもよかよ」
松金は着物上から良子の胸にあるふくらみに手をかぶせた。
「良子さんのチチは柔らかくて気持ちよかねー」
着物の上から感触を確かめると、両手を腋の下の身八つ口から侵入させ直に良子の乳房に触れた。
「わたし、マツさんみたいなゴツゴツした指が大好きよ」
良子の言葉に勇気づけられた松金はしっとりとしている良子の肌に触れ徐々に乳房を揉み始めた。
「あ〜。マツさん気持ちいいわー・・・・・・上手ね・・・・・・」
ふくらみの上に乗っている乳首を親指と人差し指でつまむとコリコリとコネ始めた。
「良子さん、あんたもワシのチンポを触ってくれんね」
荒くれた手で良子の手を握ると、直接、兵児に隠されているペニスを握らせた。強引とも思われるがこれが松金流だった。
「わっ、凄い!マツさんの硬くて大きいわ・・・・・・」
松金はペニスに力を籠め充血させていった。
「クチュ、クチュ・・・・・・」
松金は遠慮なく良子の袴の間から手を入れると、着物の裾をかき分け、腰巻をも掻い潜り彼女の濡れているワレメへと侵入させていったのだった。
「良子さん、あんたのココもうベチョベチョに濡れとうバイ」
「だってマツさんのこれが欲しいの・・・・・・」
力いっぱいに松金のペニスを握ってくる。