出会い-1
少年の案内でたどり着いたのは石垣の上に漆喰で塗られた土塀に守られているお屋敷だった。
「ぼん、本当にこれがお前の家か？」
門構えの右側に掲げられている表札を見て松金は尋ねた。
「ぼんの名前は？・・・・・・」
「北岡と言うだよ」
松金は一字、一字を確認するように見比べた。
「おじさん、開いているから入ってもいいよ」
松金は格子戸の玄関の扉に手をかけた。
「お邪魔します。松金と言います・・・・・・」
「お母様、僕だよ。敏明だよ・・・・・・」
庭先に置かれている飛び石に立っている夫人は、背に負われている少年を見つけ顔色を変えた。
「と！敏明どうしたの？・・・・・・」
疑惑の目は少年を背負っている松金に注がれた。
「違うよ。お母様、おじちゃんが僕を助けてくれたんだよ」
少年が経緯を詳しく話すと、手のひらを変えたように家の中へ案内された。
少年を六畳の居間に下ろすと茶の接待を受けた。
「あっ！・・・・・・」
夫人の顔を見つめ記憶を呼び戻した。先日、室町の小料理屋の座敷に席を取っていた大尉軍人の連れだったのだ。
「松金さま、どうされたのですか？」
「あの・・・・・・いえ・・・・・・」
言えばあの夜の醜態を晒してしまうことになる。
「奥様、スイマセン。あっしは・・・・・・」
「もうすぐ宅の主人も戻ると思いますので・・・・・・」
そうこうしている間に陽が陰り夕刻を迎えようとしている時に、大尉が戻られた。
「ご主人さま、こちらの松金と言われる御仁が敏明を・・・・・・」
「それは、それはどうもありがとうございました。なにせ当家の一人息子なので」
松金を囲み夕食が用意された。
「あの・・・・・・粗忽物でして、箸の使い方が・・・・・・」
「お構いなくご自由に・・・・・・」
松金は吉岡夫人の酌で酒を勧められると迷い箸で肴をつまみ出し、歌を披露することになった。
「はあ〜・・・・・・・」
得意の喉で民謡を披露したのだった。
豪快な飲みっぷりと、竹を割ったような性格が大尉から好まれ、北岡家と親交を深めていくことになり、夫人の紹介を受けた。
「こいつが連れの好子です。何かと贔屓に・・・・・・」
馳走を腹いっぱい平らげ、酒も浴びるほど頂いた松金はネグラの室町へと向かった。
—それにしても好子さんは別嬪バイ—
その夜、松金は激しい夢を見た。
「好子さん。俺は・・・・・・俺は」
「ダメですよ、マツさん私は北岡の・・・・・・」
松金は酌をしてくれている北岡夫人の好子に挑みかかったのだった。
「今夜だけは大尉のことは忘れて・・・・・・俺と」
抵抗する好子の裾をまくり、裾除けの上から勃起しているペニスを背後から擦りつけたのだった。
「ダメですよ、マツさん。後生ですから・・・・・・」
「今夜だけ、今夜だけでも・・・・・・」
松金は擦り続けているペニスをさらに突き出し、裾除け越しに北岡夫人の陰部に狙いを定めようとしている。
「やめてください。・・・・・・・北岡が・・・・・・北岡が」
抵抗する力が徐々に失われていく状態に勇気づけられ、北岡夫人の腰を背後から押さえつけたまま畳にねじ伏せると一気に裾をめくった。
—おう！嫌いな尻やなぁ。大尉がうらやましいわい—
白くて豊かな尻の谷間に松金は顔をうずめた。
「マツさん。ソコは・・・・・・ソコは・・・・・・汚いですよ」
「汚いことは無かですバイ・・・・・・美しい尻ですバイ・・・・・・」
松金は下品な音を立てながら北岡夫人の谷間をなおも舐め続ける。
「マツさん。・・・・・・マツさん・・・・・・あ〜」
夫人の声に変化がみられるようになったころ、松金は指を口の中に入れ唾を塗り付けた。
松金は逆さの体勢を取り、夫人の尻のほうに頭を上に重なると、先ほど唾をつけた指を彼女の陰部にねじ込んでいった。
—いやじゃ、イヤじゃと言いながら好子さんのココはもうグッショリと濡れとうバイ—
「マツさ〜ん・・・・・・あっ・・・・・・マツさ〜ん」
声にも艶が出始め艶めかしさが伝わるようになってきた。
「グニュ、グニュ・・・・・・ニュチャ」
「あっ、あ〜あ・・・・・・はぁ〜ん」
夫人の声が上ずり始めると、彼女の肉体を持ち上げ仰向けに寝かした。
着物の襟を強引に開けば、雪のような白い肌に似合ったふくらみが露わになった。
—こりゃ・・・・・・もう、たまらんバイ—
乳房のふくらみを片手で揉みながら、自慢の舌で北岡夫人の乳首に唇をあてた。
「あ〜、いいわ〜マツさん・・・・・・もっと、もっと激しく舐めて頂戴」
夫人の両手が松金の背に回された。
乱れている北岡夫人の裾の間を割って松金は腰をおいた。
悶えている夫人の口をふさぐように松金は唇を合わせ、べたついている唾液を流し込みながら彼女の舌を絡めた。
「チュー・・・・・・チュー・・・・・・ちゅ、ちゅ」
北岡夫人も呼応するかのように熱く舌を絡めてくる。
唇を合わせている口からメスの口臭が漂い始めている、それは飢えたオンナの臭いだ。