第十六話 葛藤-1
「あ、…ああっ…う、ウウッ…グ、グスッグスッ…。」
私は涙を流しながら、お腹の中に溜まったお薬と汚いものを、お尻から放出し続けています。
時折、その放出は止まるのですが、なかなかお腹の痛みと、何かが残った感じは取れず、しばらくするとまた恥ずかしくて汚い音を立てながら、お尻から汚物は出ていきます。
「はあ…はあっはあっはあっ…。」
恥ずかしさからと、断続的な放出で体力を消耗してきたのか、私は息切れしはじめました。
そしてその間も、私に向かい、ご主人様は絶え間なく、私を意地悪な言葉で責めてきます。
「あれだけたくさんぶち込んだら、全部出すまではまだまだかかりそうだね…。」
「頑張ってゆっくり出したらいいぜ。その分僕は長い時間楽しめるから。」
そして、何回止んでは出し、を繰り返したかしら…。
お腹の中に、つかえてた感じのものが抜けたかと思うと、お尻から大きな音がしました。
ブッ…ブボッ…ブボボボッ!
それは、恥ずかしいものを一気に、そして一杯出しちゃった音だというのは、私にもわかりました。
普段のお通じなら、これでスッキリして終わり、です。
でも、その様子はご主人様に間近で見られ続けていたのです。
しかも、今日の調教の場所はいつもと違うお外。
「あ、ああっ…や、やだっ…! も、もう…いやっ…。」
「うわあ…。すごいすごい。こんなにいっぱい出しちゃって…。今までで一番じゃないの? 今日の君は本当に凄いね。」
私が今放出したものを見ながら、ご主人様は私をまた虐めてきます。
「いやっ、いやっ、やめて、そんなの見ないで…。」
「綺麗な砂浜、君がウンチまき散らしたせいで、めちゃくちゃに汚れちゃったね。」
「ご、ごめんなさい…ごめんなさい…。」
調教場を汚してしまったお詫びを、私は必死で言いました。
「本当に下品で、はしたない子だなあ…。」
そう言いながら、ご主人様は私の髪の毛を掴んで下を向かせました。
「ホラ、見てみろよ。こんなに一杯、ひりだしちゃったんだよ。」
無理やり下を向かされ、股の間から見た背中側の向こうには、砂浜の上に広がった汚物が見えました。
私はそれを見てすぐに目をつぶり、悲鳴を上げました。
「い、いやっいやぁっ!」
そして首を横に振り、ささやかな抵抗をしました。
しかしご主人様は、髪の毛をさらに引っ張って、顔を持ち上げると、軽く私の頬を叩きました。
「ちゃんと目を開けろよ。でないと、往復ビンタだぞ。」
脅された私は、再び目を開けました。
そしてもう一回、強引に下を向かされたのです。
「あ…ああ、いやっいやっ…。」
再び、汚れた砂浜が目に飛び込んできました。
な、なんて恥ずかしい光景なの…。
「ふふふ…。ちょっと自分でもびっくりしたんじゃないのか。
こんなに沢山出しちゃったのかなと思って。
ほら、もっと見てみろよ。」
ご主人様はそう言うと、髪の毛を掴んだまま、下を向いていた私の首を持ち上げて、左のほっぺたを押して振り向かせました。
「あんなに遠くまで、君はウンチを飛ばしちゃったんだよ。
茶色くなってるのがわかるだろ。」
少し離れたところまで、私が放出したもので、汚れてしまった砂浜が見えます。
「しかし、凄いシーンだったなあ。立ったままでケツ突き出してブシャーブリブリって…。」
「お外でこれだけウンチまき散らすなんて、凄すぎるね。」
容赦なく続く、ご主人様の残酷な責め言葉…。
私はもう耐えられない…。
「お願い、もう、もう許してください…。」
そう泣きながら言った、本当に辛くて、恥ずかしくて、ショックな時間。
でも…。
とても酷いはずのこの時間が、もう少し続いてほしい。
そう願い、辱めを受けながらも、何とも言えない快感にゾクゾクしてしまう、変態の私。
その一方で、屋外での排泄という、死ぬほど恥ずかしいことを見られてしまって泣いている、レディーの私。
二つの私が心の中で葛藤している。
でも、私の本心は、間違いなく前者の勝ちのはず。
だから、こんな悪い遊びをしているの…。
だったら、泣いたりしないはずなのに、いつも排泄を見られると泣いちゃう…。
どうしてなのかしら…?