第十一話 岩陰で拘束されて-1
「さあ、これでお散歩は終わりだ。」
とても恥ずかしいお散歩は、ようやく終わったみたい。
これで、やっとお部屋に帰してもらえるのかしら?
そう思っていたら、ご主人様は私の上体を起こしてこう言いました。
「さあ、立てよ。」
「ま、まだお外で続けるんですか。」
「もちろんだよ。この素敵なロケーションで楽しまないとね。」
「あ…ああ…。」
まだ、この野外調教は終わらないの?
観念したかのような声を、思わず上げてしまった私。
そんな私に、冷たい命令が飛びます。
「さあ、立ちなさい。次の調教の場所に行くぞ。」
「は、はい…。あ、ああっ!」
立ち上がろうとしたけど、疲れた膝と、お尻からの刺激で立てず、私は思わず声を出して片膝を付いてしまいました。
「何やってんだよ。さっさと立てよ。」
「も、申し訳ありません。」
ご主人様の叱咤を受けて、私はなんとか立ち上がると、ご主人様に引っ張られるまま、波打ち際を歩いて、岩場の向こうへ出ました。
テラスの前のに比べると小さいけれど、そこもまた岩場で囲まれた砂浜のある入り江。
「さあ、そこの前に立つんだ。」
そう言って、岩壁の前に立たされると、目の前には、鎖につながれた手枷足枷が、それぞれ上下に二つづつありました。
「手を上に上げろ。」
ご主人様の冷たい声が、波の音にかき消されながらも聞こえます。
私は言われるままに、両手を肩の上に上げると、ご主人様は素早く、バンザイしたような、少し両手を離した状態で、私の両手を手枷に繋ぎました。
「じゃ、次は足を少し広げろ。」
お尻からの刺激と、疲れた膝をかばうために、閉じていた両足を開くように言われて、私は少し足を広げました。
そこへ、ご主人様の手がお尻に飛んできました。
バシッ!
「あ、ああっ!」
不意にお尻を叩かれ、広げた足を再び閉じてしまった私。
「そんなんじゃ、これはめられないだろ。もっと足広げろ。」
足元を見ると、2つの足枷は私が少し足を広げないと、繋げないように、間を少し広げてついていました。
「ご、ごめんなさい。」
私はお詫びしながら、足を再び、さっきよりも広く、肩幅の倍ほど開きました。
「よし、それくらいでいいぞ。」
そう言うと、ご主人様は、私の両脚を足枷に繋ぎました。
これで私は鎖で、岩壁に完全に拘束されてしまいました。
背中とお尻をご主人様に向けて、身動きできない…。
誰かに見られても、これじゃ逃げも隠れもできない…。
こんなところで、調教は続くのかしら…。
不安な気持ちが大きくなってきていたところに、ご主人様の声が後ろから聞こえてきました。
「そうやって後ろから見たら、改めて素敵なボディだね。
そうやって立ったまんまで、君を虐めてみるのも面白そうだ。
じゃ、次の調教に入ろうか…。」
ああ、やっぱりここで調教は続くのね…。
少し諦めた気持ちになっていると、次なる命令が聞こえてきました。
「その尻尾を外すぞ。お尻を突き出して。」
私のお尻に、長いこと挿されていたバイブレーターは、ようやく抜かれるみたい。
歩いている間は、文字通り足枷になっていたけど、今こうやって座ってみて、ようやく快感を感じはじめたところでした。
だから少し残念だったんですが、私は言われるままに上体を少し前に出して、お辞儀をするような姿勢で、お尻を突き出しました。
すると、大きな刺激がお尻に…。
「は、はい…ひゃぁっ!」
私は思わず声を上げました。
ご主人様は、私の尻尾を上にふわっと持ち上げたみたい。
深く刺さったビーズが動きながら、さらに私の肛門を刺激しました。
続いて、また違った刺激が…。
バシッ!
「あ…ああっ!」
その直後に、私のお尻に強めのスパンキング。
ご主人様は、思わず声を上げた私の尻尾を再び触り、そしてお尻を叩きました。
「はああん!…あっ、ああっ!」
「いい声出してるじゃないか。ちょっと続けてみようか。」
尻尾を触ってスパンキング、を何度も繰り返しました。
それが何回繰り返されたでしょうか、10回は下らなかったような…。
「もうちょっとそのいい声聞きたいけど、次の調教に早く進まないとね。
じゃ、そろそろ抜こうか。」
息を乱した私に、ご主人様は言います。
「は、はあはあ…はあはあ…。お、お願いします。」
「抜いていくぞ…。力抜いて。」
そう言いながら、ご主人様はビーズを一つ一つ、ゆっくりと私のアナルから抜いていきます。
「あっ…あっ…あっ…。」
そのたびに、悦びの声を思わず上げてしまう私。
「出すときは、こんな感じなんだね。ほら開いた…ほら閉じた。
その様子を、ご主人様に私は間近で見られているみたい…。
「ああっ…い、いやっ…恥ずかしいです…。」
「皺が伸びたり縮んだりして…。入っていった時とはまた様子が違うね。」
「み…見ないで…あ、ああっ!」
「もう、ここはお外なのに…。そんなに声出してたら、人が寄って来ちゃうぞ。マゾお嬢様。」
その言葉を聞いて、我に帰ろうとしても、狭い穴をビーズが通過していく快感に、私は耐えられない…。
「あっ…ああっ…あっ…」
「人が来ちゃうっ言ってるのに、こんなに感じちゃって…。
でも残念だね。次で全部抜けちゃうよ。」
そう言ってご主人様は最後のビーズを私のアナルから抜きました。