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蛙の子は蛙 
【兄妹相姦 官能小説】

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母 芽衣の述懐-2

「遠回りに話しても意味がないわ。いきなり本題から話すわね。」
「え〜?いきなり本題?」
「そうよ。時にはキスも前戯もなしにいきなりっていうことだってあるんだから。」
「でも、それって痛いだけじゃないの?」
「一概には言えないわ。女性の方が待ち焦がれていて、
 なにもされないのに濡れているっていうことだってあるもの。
 もっと言えば、強引にされたいと思っている場合だってあるかもしれないわ。」
「そっか。これはダメ、これはいい、って言うのは、
 その時時や相手によって違うってことか。」
「個人差と言い切れまではしないけどね。」

「ある程度の年齢や経験を重ねてくれば、性癖とか好奇心とかも関係してくるものさ。」
「親父もあるわけ?いきなり、とか。」
「お母さんが望んでそうな時にはな。」

話がほかに行きそうなことを警戒して美沙希が芽衣に尋ねた。
「で、お母さんの初体験はいつだったの?」
「高1の夏よ。」
「え〜?思ったより遅いんだ。」
「確かに。中学とかかと思ってた。」
「それとか中学卒業してすぐとか。」
「でも、それでも当時は早い方だったわ。
結婚までは守るものだって、親に躾けられてたから。」
「時代によって変わるものね。」

芽衣は頷きながら一瞬だけ遠くを見つめる目になった。

「ただ、間違えてはいけないのは、その時代の常識が正しいかどうかということとは、
 全く別の話だということだ。」
「どういうこと?」
「ここで言っている時代というのは、結局は多数意見ということだ。
 その時代の世間の大多数が思っていることがその時代の常識になる。
 それが必ずしも正しくないことは、戦時下の日本を考えればわかるだろう。」

「あ、そうか。確かに。間違っていることでも時代によってはそれが正義になる。」
「じゃあ、戦国時代とかもそうね。」
「そう。あの時代、自分の娘を政治の道具として使っていたわけだ。
 そして女性の地位は低く、意見など認めてもらえなかった。」

「でも、農民とかはもっと自由だったんじゃないの?」
「美沙希は夜這いという言葉を知っているか?」
「夜這い?」
「昔の男女の逢引の仕方さ。夜中に男が女の家に忍び込んでセックスをする。」
「忍び込む?泥棒みたい。」
「もちろん、女の方は家のものに知られないように待っているわけだ。」
「へえ。なんか不純異性交遊みたい。」
「その言葉ももう死語だろうな。
 一夫多妻だって、現在の法律では禁止されているが、
 それだって明治以前は当たり前のようにあった話だ。」
「女には断る権利はあったの?」
「ああ。ただ、若い娘は村の男たちの共有物と考えるところもあったそうだ。」
「え〜。それじゃあ、やっぱり女は人権を認められてなかったってことじゃん。」
美沙希は憤慨しながら腹いせに恵介の足を蹴っ飛ばした。

「でも、村祭りなどは実は若い男女の出会いの場でもあったらしい。
 複数の男女が立ち替わり入れ替わりなんてことも、おそらくはあったんだろうな。」
「それってまるで乱交パーティーみたいなものじゃない。」
「ああ、言ってみれば村公認の乱交パーティーだ。
 性に対する意識とか、道徳とかが確立されていなかった時代の話だ。」

「そうね。跡継ぎを生むのが女の役目みたいな時代だってあったんだから。」
「将軍とか領主は本妻のほかに何人もの側室を持っていたからな。」
「浮気をしちゃいけないとか、不倫はいけないとか、それも時代によるってことだね。」
「ああ。もっとも、時代に逆らうことがいいと言っているわけじゃない。
 時代がそうだから従うというのではなく、
 本当に正しいものは何かを見抜き、
 納得したうえで受け入れることが大切だということだ。」

「ほら、あなた。また話が大きくなってきた。夜が明けるわよ。」」
「今夜の話の主役はお母さんなんだからね。お父さんはしばらく口チャック!」

「で?初めてが高1だったってとこまでしか話が進んでないじゃん。」
「そうそう、それだって江戸時代、女は15歳くらいまでに結婚しないと………。」
「お父さん!チャック!!」

「で、相手はどんな人だったの?」
「相手は……2つ上の先輩たち。」
「先輩、たち?」
「そう。場所は野球部の部室。
 同じマネージャーだった親友の千遥ちゃんと一緒だった。」
「………。」

「もう一人。同じマネージャーの真奈美ちゃんもいたわ。コーチと一緒にね。」
「それって、もしかして………。」
「そう。レイプされたの。先輩たち3人に。千遥ちゃんと二人で。」
「えっ?その真奈美ちゃんっていう人は?」
「真奈美ちゃんも騙されていたんだけれど、真奈美ちゃんはコーチとしていたわ。
 わたしと千遥ちゃんがレイプされているのを見ながら。」

「ひどい。そんなのひどい。」
突然、美沙希が泣きながら母親に抱きついてきた。
「馬鹿ね。美沙希が泣く必要はないでしょ?」
「だってだって、お母さん、かわいそう。」
「それよりひどいのはその真奈美っていう子じゃない?
 お袋たちがレイプされているのを見ていたなんて。」
「ううん。一番の被害者は真奈美ちゃん。
 そうね。真奈美ちゃんのことも、いずれは詳しく話さなきゃね。」


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