第八話 犬の尻尾-1
「じゃ、早速はじめるとしようか。そこから降りて、ここで四つん這いになりな。」
私はご主人様の命令に従い、ソファーから降りて床の上で四つん這いになりました。
いつもなら、いろいろと責められた後で始まるアナル調教は、今日は最初からいきなり施されるみたい…。
叱られないように、恥ずかしさを忍んで、私はお尻をぐっと突き出しました。
「ほう…もう慣れてきたね。自分からそんなにお尻突き出しちゃって。」
「ありがとうございます。」
「君の肛門は、何回か使っても、まだまだ綺麗な色してるな。皺もくっきりとして。」
「い、いや…恥ずかしい…。」
そう言って恥じらったところに、暖かなローションが落ちてきました。
「ああっ」
思わず声を上げる私。
次いで指が私の菊門に触れてきます。
「さあ、いつもの通り力抜くんだぞ。」
ご主人様はそう言って、まず肛門の入口へ指先を挿してきました。
「は…はああっ…。ああっ!」
「先っぽだけで、もうこんなに感じるようになってきたのか。この変態尻奴隷は。」
ご主人様の容赦のない責めが始まりました。
そしてその指は、一旦戻され、そしてまた進み…。
それはいつもは浣腸の前にしていただいている、穴をほぐす最初のアナル調教よりも、さらに奥へと入っていきます。
今日は、また違う責め方をされるのかしら?
「ああっ…ああっああっ…。」
そんなことを考えながら、私はだんだん大きな声を上げてしまいます。
「あーあ。いやらしい汁が床に垂れてきたよ。腰まで振り出して。」
そんなご主人様の責める声も、あまり耳に入らなくなってくるほど、快感を感じ始めていたら、私に挿されていた指は抜かれました。
「今からそんなに気持ちよくなられたら、後が持たないぜ。
まあ、君みたいな変態に言っても仕方ないけど。」
「はあはあ…も、申し訳ありません。」
私は乱れた息の中でご主人様にお詫びしながら、次の調教は何かと、少し不安になりました。
いつもなら、最初に穴をいじられた後は、私が一番恥ずかしい、そしてご主人様がとても楽しみにしている、浣腸が待っています…。
そしてそれは、とても恥ずかしい姿勢を取らされた上で、日常では考えられないような場所で、なんです。
しかも、お薬を入れられた後に我慢させられてるときも、そしてそのあとに出しちゃうときも、全部ご主人様の見ている前で。
いけないこと、見られちゃいけないことを見られちゃう背徳感、そこからの快感というのもとてもあるけど…。
いつも出しちゃうときに、耐えられずに私は泣いてしまう…。
けど、それがご主人様の嗜虐心を最高に満たすみたい。
まだ心の準備もできないうちに、今日は浣腸されちゃうの?
そんなことを考えながら、恐る恐る後ろを振り向いてみました。
私の不安げな顔を見て、ご主人様は少し意地悪く、私に聞いてきました。
「どうしたんだい?」
「あの…今日は、私…もうお浣腸されちゃうんですか?」
私は思わず、不安に思っていたことを口に出した。
すると、ご主人様は私の顎を持って、サディスティックに言いました。
「ふふふ。悪いけど、それはもう少しあとにするよ。
君の一番恥ずかしい姿は、後の楽しみに取っておくからね。」
「わ、わかりました。」
不安を残したまま、私はそう言うと、ご主人様のもう片方の手に、見たことのない責め具を持っているのが見えました。
「な、何なんですか、それは。」
「今日は君に、もっと本格的にメス犬になってもらおうかと思ってね。
これを今から、お尻に着けてもらおうかな。」
それは、少し大きめの数珠のような丸いビーズが七つ連なっていて、その先には犬の尻尾のようなものが着いています。
「そ、それを入れるの?」
「そうだよ。さ、力抜いて。」
ご主人様は早速、その責め具の先を私の肛門にあてがいました。
ゴムのような、異物の感触に私の不安は加速されてきます。
「そんなに閉めちゃったらだめだろ。力もっと抜けよ。」
そう言いながら、ご主人様は私の尻ぶたを軽く叩きつつ、責め具を私に入れていきます。
「も、申し訳ありませ…あ、ああっ。」
お詫びしている最中に、責め具の先端が私の中へと挿しこまれてきました。
「まず一つ。さ、まだまだ飲み込んでいくんだぞ…。」
お尻からの感触で、ビーズが一つづつ、入っていくのがわかります。
そのたびに私は、声を上げちゃいました。
「あっ…あっあっ…ああーっ…。」
「その調子だぞ。あと二つ、頑張って飲み込めよ。」
ご主人様は嬉し気に、私の肛門の奥へ責め具を挿しこんでいきました。