通学電車内にて-2
これがもしも車内にたった二人きりという状況でありますれば、
おもむろにパクっと咥えてしまうところではございますが、
混雑していないまでも、数十人の乗客がいるわけでございます。
イケメン君が黙っていてくれれば大ごとにはならないとは思いますが、
もしも騒がれでもしたら明らかにこちらに分が悪い。
しかし放っておいては勿体ない。
ジレンマであります。
さらにイケメン君のペニス。
ゆっくりとではありますが、上下運動をしているのであります。
おそらくは根元辺りを握って刺激を加えているのに違いありません。
その時、わたくしは一つの疑問に突き当たったのでございます。
【こやつ、いったい誰をオカズに車内露出オナニーなんぞを始めおったのだ?】と。
わたくしはさりげなく周りを見回しました。
イケメン君の視野に入っているであろう範囲を見回してみましたが、
その対象になりそうな女子はいないのでありました。
そもそも女性と名がつく存在は、数えてみてもわずか7人。
そのうちの4名様はずっ〜〜と〜〜昔のお嬢様。
残りは赤ちゃんを抱いたお母様が一人。
赤ちゃんは赤いリボンなどをつけておられるので、おそらくは女の子。
となると、対象は、そのお母さまか、わたくしということになりまする。
まあ、稀にはずっ〜〜〜〜=〜=〜と昔のお嬢様をオカズに、
という趣味の方もいないではないでしょうが、
目の前のあたくしを差し置いて、と言うようなことも考えにくい。
で、そのお母さまは、というと、
これまたどう考えても赤ちゃんが可哀そう( ;∀;)といった感じの残念様。
となると、やはりわたくししかいないではないですか。
ただ、わたくしの今日の露出はまだスタートできていません。
ん?まさか、こやつ、透視術の心得でもあるのでは?
わたくしのスカートを透視して、中のズレズレ食い込みTバックを見ている?
まさか、と思い、わたくしは死線をさらに下げていったのでございます。
ふと目に入ったのが、制服のボタンでございました。
ボタンが、普通に、ボタンとして見える。
それも三つ。
わたくし、念のために首のあたりに手をやって、
首のあたりから胸元あたりまでを確認したのでございます。
ガ〜〜〜〜〜〜〜ン。
ブラウスのボタン、全開!!
フルオープンでございます。
しかもしかもしかも。
普段、わたくしは上下おそろいの下着をつけているのでございます。
イチゴのブラにイチゴのおパンティー。
水玉のブラには水玉のおパンティー。
レースのスケスケブラにはレースのスケスケおパンティー。
ところが、今日履いてきたTバックには、お相手のブラがなかったのでございます。
わたくし、Tバックの食い込み具合を何度も慎重に確認するあまり、
お相手のブラを探す余裕がなく、ノーブラで家を飛び出してきたようでありました。
確かに、わたくしの視界には、可愛らしいピンク色の乳首と、
最近、ぐんぐんと発育を見せているEカップの双丘が見えておりました。
なるほど。
イケメン君のオカズ、判明いたしました。
予定外の露出、家を出た時点でスタートしておりました。
眩暈が………。
わたくしがクラっとしたと同時に、電車が大きく揺れました。
わたくし、その瞬間に大きくバランスを崩し、
な、な、な、なんと、
イケメン君の露出した亀君の上に倒れこんでしまったのであります。
「うっ!」
イケメン君のうめき声。
「ご、ごめんなさい。」
次の瞬間でありました。
わたくしの手のひらに、
生暖かい、ヌルっとしたものが。。。
そうであります。
わたくしが倒れこんで手をついた瞬間に、
イケメン君はお迎えになったのです。素晴らしい瞬間を。
わたくしは慌てて起き上がろうとしました。
その瞬間、また電車がブレーキをかけたのです。
わたくしは再び倒れそうになり、必死に身体を支えようと、
またもやイケメン君の股間に手をついたのでございます。
イケメン君は次の駅で後ろも振り返ることもなく、慌てて降りていきました。
わたくしはイケメン君のザーメンで濡れたままの手で、
こっそりとブラウスのボタンをかけました。
目の前の座席が空いたのに座ろうとしないわたくしを訝しげに見ながら、
赤ちゃんを抱いた、先程の残念様がお座りになられました。
わたくしは自分が降りる○○駅の一つ手前の駅で電車を降りました。
もしも今の出来事が誰かの記憶に残ったとしても、
あの時のあの女子高生が自分だと断定されることを恐れて。。。。
わたくしは、次の電車を待ちながら、
手のひらにべっとりとついたあのイケメンのザーメンを、
誰にも気づかれないようにそっと舐めました。
今回の、わたくしの露出の、唯一の成果。
あまりにも苦く、あまりにもイカ臭かった出来事でした。
次回は、もっと慎重に準備して、大成功の性交………もとい!
成功体験をご報告いたしたいと考えておりまする。
では、また、近いうちにお会いしましょう。
追伸。
可能性がないと言いながらも、電車の中でコロコロウイルスの感染患者が出た場合は、
14日間、電車を降りることも出来ないまま、
電車はずっと走り続けるのでしょうか。
山手線ならいいけれど。。。。。
脱線!!!
皆様のご健康をお祈りいたします。