スキャンダル-7
「私はキャバクラのように接待すればいい、そう思ってました。でも私達は…、体を求められました。みんなで抵抗しようとしましたが、中本に、指示に従わなければ警察に突き出すぞと脅され、私達は日本人男性の性の吐口として一晩を過ごしました。とにかく耐えるしかない、そう思い、涙を我慢しながら。そんな接待は毎週必ず一回は開催され、毎回違う得意先の男性と接待させられました。笑いもせず日本語も出来ずつまらないとクレームを受けると、日本語を覚えさせられ、いつも笑顔でバカっぽく接客するよう厳しく言われ、私達はキャバクラ嬢のように、何を言われても、何をされてもヘラヘラ笑いながらただただ中本に叱られないよう、自分を殺して接待をして来ました。それでもいつかアイドルになる夢だけは捨てられず、ずっとその希望を抱き続けて来ました。でも、そんな夢も、こんな思いをするならば諦めた方がいいのかなと思える、酷い人達に接待させられました。それが一昨日接待したジャパンTVの社員達でした。」
ここで核心のジャパンTVの名前が出てきた。視聴率は一気に上がった。
「ジャパンTVの社員は一体どんな酷い事をあなた達にしたのでしょうか?」
ソヨンは鼻をすすりながら告白する。
「彼らは、私達を慰安婦呼ばわりをし、韓国人の女は日本人男性の慰安婦になる為に生まれて来たようなものだ、そう言われました。」
「そんな酷い事を…」
「はい。テレビに関わっている人なら、軽々しく韓国人女性に向かって慰安婦などと言う言葉は使わないものだと思います。私は耳を疑いました。彼らの神経を疑いました。私達にとって慰安婦問題は深い傷として未だ残る問題です。それをニヤニヤ笑いながら何度も何度も浴びせられました。私は生きる気力さえ失うぐらいのショックを受けました。そんな言葉と同様、沢山の性的暴行も受けました。中本からは事前にこれを飲めと言われ、ピルを飲まされました。そして彼らは躊躇いもなく中に出して来ました。何人も、何回も。それだけではありません。全身な精液をかけ、おしっこをかけられ、ションベンシャワーだと彼らは喜び、盛り上がってました。ゴルフクラブを性器に差し込まれたり、その状態でゴルフをさせられたり、私達にとっては地獄でした。あれは接待ではありません、性的虐待、私達は奴隷でした。その証拠に…」
ソヨンは着衣を脱いだ。それを見たインタビュアーは驚いた。
「な…」
ソヨンの体には縄で縛られた後や鞭などで暴行された傷が生々しくついていたからだ。
「これがジャパンTVの社員が私達に何をしたのか、全てを物語ってます。彼らは人じゃない…、悪魔です。」
ソヨンが言った言葉は視聴者の心に冷たく突き刺さったのであった。