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[幸せな隣人]
【鬼畜 官能小説】

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[指輪に願いを]-7


『目を開けて見つめ合いながらキスしようか?ん〜?ヒヒッ…可愛いよ、優乃……』

(こ、こんな……ッ!だ…ダンナ様、早くッ!)


互いに見つめ合ってのキスは、例え恭介とであっても恥ずかしいもの。
それが異常者を相手にしてである。

芦澤の目は血走っている。
鼻穴は興奮に開きっぱなしで、汚らしい唇からは涎が垂れている。

もう一度だけなら跳ね退けられよう。
だが、その後には悲鳴すら奪われた雁字搦めの拘束と、監禁レイプが待っているのだ。


(イヤッ!イヤあッ!こ、こんなキスなんて…ッ!)


優乃は唇で芦澤の柔らかな温もりを感じた……まだ無理矢理に奪われた方がマシと思える接吻に悲鳴を圧し殺すのが精一杯で、ギュッと真一文字に結ばれた唇は強固なまでに閉じられている。


「ん"ん"ッ!?ぶはッ!い、イヤ……ぷおぉう!」


固く閉ざしたはずの唇の隙間から芦澤の舌がズルリと入ってきた。
前歯や歯茎をベロベロと舐め回されたかと思えば、その前歯すら抉じ開けて舌同士を絡めようと口の中で暴れ回る。
……と、今度は開けっぴろげの股間に、熱くて硬いモノが押しつけられる感覚まで加わってきた……この体位でこの位置で〈重なるモノ〉となれば……優乃は思わず顔を逸らして唇を離し、大きな声で叫んでしまった……。


「イヤあッ!?な、何をして…ッ…ぶぐぐ!」


狼狽えながら叫んだ瞬間、優乃の口は芦澤のゴツゴツした掌に覆われた。
そして鋭く突き刺さってくる視線に、その怯える瞳は貫かれた。


『この距離ならそんなデカい声出さなくても聞こえるだろうが……なあ優乃、何が「イヤ」なんだ?何がどうでそうなってるから「イヤ」なのかハッキリ言わないクセに、相手には「分かってもらおう」なんてのはな、ただの甘え≠セぞ?』


出来の悪い部下を詰る時と同じように、芦澤は早口で捲し立てた。

おバカを通り越した馬鹿で天然な優乃には、これくらい厳しく言わないと理解まで及ばないだろう。
力いっぱい顎を握ってから乱暴に突き放し、涙を流す優乃の顔に自身の顔を直前にまで近づける。
もちろん滾る男根は、柔らかな秘肉の丘に走る縦筋に着地させたままだ。


『分かりやすく順序立てて教えてやろうかあ?先ずは優乃の股に当たってる〈コレ〉を言ってみろ。恭介の股にも付いてるから、名前くらい知ってるよなあ〜?』

「ッ………!!!」


いくら脅されて言いなりになっていても、優乃が恭介の妻に相応しい女性のままでい続けたい≠ニ必死なのは分かっている。
それは恭介という男が真に魅力的で、夫として理想だからであろう。

芦澤は感じていた。
二人の間には目に見えぬオブジェが作られている。
純白で眩しいくらいキラキラと輝くハート形のオブジェの存在が。

芦澤は其れを壊したい。

言葉や肉体を鑢(やすり)に変えてオブジェをゴリゴリと削り、鏨(たがね)を打ち込んでベリベリと引き剥がしてやりたい。
そして何処ぞの肥溜にでもブチ込んで、再生不能のゴミ屑にしてやりたい。


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