1-3
奈央は知らない。二人で密会して撮影したハメ撮りがプレイの一環ではなく、木崎に報告するためのものだったことを。
奈央は知らない。木崎が本当の寝取られに目覚めていたことを。
病室のベッドの上でやせ細った木崎が俺に言ったことを。
「奈央のこと頼むよ」
「何言ってるんだ」
「今後も抱いてやってくれ。もし本当にあっちの世界とかそういうものが存在するなら、俺の遺影の前で奈央を悶えさせてやってくれよ」
力なく笑った木崎の目が本気だったことも、木崎がそんな願望を抱いていたことも、奈央は知らない。
時計が鳴り、日付が変わった。
「喪が明けましたね。普段着慣れないから疲れてるでしょ?着替えたら?」
「それって…合図……ですか」
以前と同じように顔を強張らせて見せたが、上気した体は冷めることはない。
「いや、実は僕も窮屈なんです。スーツと違って喪服って…奥さんは見慣れてるから、僕だけでもいいですか?」
奈央の返事を待たず、ネクタイを外し始めた。奈央は唇を震わせながらゆっくりと息をはいた。テーブルの下で手と足をモジモジさせているのが分かった。
俺は上着を脱ぎ、スラックスを脱いだところで体が耐え切れず、パンツを脱いだ時にはペニスが直立していた。
シャツを脱ぎながらフォーマルソックスだけの姿で奈央に歩み寄ると、奈央は椅子から立ち上がって俯いたままゆっくりと後ずさった。
逃すわけがない。俺は和服の奈央の腕を掴んで抱え、テーブルに乗せた。湯呑に奈央の尻が当たり、落ちて割れたが二人ともそんなことに構わなかった。
裾を捲って捲りながら左右に思いきり開き、喪服がはだけて白い裾除けがあらわになった。
裾除けの切れ目に手を入れて捲りあげ、足を大きく開かせると、既に太腿の内側まで汗ばんで愛液が垂れていた。
「見ないで…」
「よく言えたな。今日まで喪に服していたくせに、マ○毛がきれいに手入れされてるのは何でだ?」
言葉にならない声で奈央は呻き、顔を背けた。
だが体がしっかり物語っている。手入れされてIラインのみ残したアンダーヘア、その周辺は生えかけの毛などなく、赤い剃刀負けが目立つ。
「今日俺が来てこうなることを期待して手入れしたんだろ」
「…はい…今日の朝…瀬戸さんに抱いてもらうことを想像しながら…」
「シャワーでしたのか?」
「…しました……我慢できなくて…一年ずっと自分でするのも耐えて…」
奈央の瞳から涙が零れた。
「で?」
「瀬戸さん…奈央のオマ○コ…あなたのチン○で犯してください…」
愛撫も何もなく一気に突き立てたが、奈央は痛がることはなかった。
「はぁぁっんんんっ…あああっ…あっあっあっあっあっあっあっあっ」
テーブルの上で腰かけたままの奈央を、立ったまま抱きしめて犯した。
奈央は初めて自分から俺にしがみつき、舌を絡ませてきた。
俺は奈央を立たせて後ろを向かせ、立ったままテーブルに手をつかせて再び後ろから挿入し、荒々しく犯した。
「きっ…気持ち…いいっ…あっあっあっあっ瀬戸さ…んっ逝きますっああっあっあんっあんっあんっあんっああああっ!」
どこか冷静で喪服を汚すわけにはいかないと思い、俺はすぐに引き抜くと奈央をしゃがみ込ませ、顔に白濁液をドロリとかけた。