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首領妻犯り【どんづまヤり】
【熟女/人妻 官能小説】

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スケベな身体の四十路ババアはハードコアAVに出ろ!?-6

『暴力団のドン夫人・五条朱代(四十四)AVデビューを快諾! ギャラは破格の十億円で「どんなプレイでも大歓迎」旦那が服役中で持て余した性欲を日本国中に大開帳の美熟女!!』

 記事概要はこうだ。

 ──東日本最大の指定広域暴力団・山勇会の会長で裏社会のドンと称される五条勘治(五十七)の夫人がAV出演すると発表した。
 会長の五条勘治は四年前の抗争事件で殺人教唆ほか十数件の容疑で逮捕されており、いまだ獄中にある。
 五条夫人は十億円のギャラでほぼNGなしの何でもありを条件に意欲的な出演姿勢を見せ、夫の保釈金を稼ぎ出すつもりと思われる。
 熟れ盛りの肉体を世間に晒してまで夫を救い出そうとする、まさしくヤクザ妻の鑑といえる天晴な行いである。──

「な、何なんだいこれは!」
 スマホを床に叩きつけ、大破させる朱代であった。


 翌日、各局のワイドショーが大々的に朱代の件を取り上げ始めた。
 泊まっていった浪子と共に、テレビの前で釘付けとなる朱代だ。
 自分のことが話されているというのに、全く現実感がない。
 どう間違ってこんなことになったのか。
「ええ、五条朱代さんというのはこの写真の人です。ま、はっきり言って凄い美人ですよね。四十四歳だなんて、言われてみないと分かりません。この五条朱代さんが自ら望んでAVに出たいと言ったそうなんですね。こちらがその証拠音声です」
 パネルの前に立ったキャスターがコールすると、紛れもない朱代の声が再生された。

『まあ十億も積まれたら、何だってしちゃうかもねえ?』

 それは、昨夜の梶谷とのやりとりで口にした言葉だ。
 ニュースサイトの速報といい、梶谷が糸を引いているのは間違いなかった。
 テレビ画面では、キャスターとコメンテーターの芸能人が面白おかしく話を盛り上げていた。
「この朱代夫人、身持ちが固いことで知られていまして、つまりは旦那さんの五条会長が服役している間は、寂しい一人寝ということですね」
「ヤクザの世界って、そういうもんなんですかねえー。子分の若い男とかベッドに引っ張り込んだりしそうですけど」
 コメンテーターの芸人が言うと、スタジオに笑いが渦巻いた。
「四年間セックスレス状態なんですよね。私だったら我慢出来ないです絶対!」
 お馬鹿キャラで売っている女性ハーフタレントが失言し、さらに爆笑が巻き起こる。
 側で見ていた浪子がテレビを切った。
「これ何なの! お義姉さん、抗議してやろうよ」
「テレビに文句つけたって仕方ないわ。騒ぎを大きくしてネタをくれてやるようなもんさ。それより梶谷の線を追求することだね。昨日の電話も気になる。関西弁の奴ってのがキナ臭いじゃないか」
「まさか、梶谷が帝龍会と繋がって……?」
「思いたくないけど、そうとしか取れないねえ」
「あいつ、兄さんに渡世のイロハを教えて貰った恩も忘れて……!」
「まずは面突き合わせて確かめるのが先だよ」
 朱代は若い衆を呼ぶと、外出の支度を命じた。


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