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首領妻犯り【どんづまヤり】
【熟女/人妻 官能小説】

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スケベな身体の四十路ババアはハードコアAVに出ろ!?-7

 外へ出ると、報道陣が詰めかけていた。
「何かコメント下さーい!」
「NGなしとのことですが、本気なんですか!」
「週間女性〇〇ですが、美の秘訣について……」
 人垣の中を若い衆にガードされながら、朱代は押し黙って歩いた。
 黒に錦糸の雲柄を散らした着物姿はまさしく「極妻」の威圧感である。
 車までの僅かな距離を落ち着き払って通るつもりでいたが、
「おっぱい何カップですかー?」
「チンポ何本まで同時に相手出来ますか!」
「アナルも厭わない覚悟だそうですが、ご経験は!?」
「まんこ見せて下さーい!」
 エスカレートしていくメディア陣の淫語に、心ならずも顔が赤くなっていった。
「姐さん、早く乗って下さい」
 若い衆が開けたドアに一刻も早く滑り込みたかったが、逃げるような態度は見せられない。
 余裕を見せつけ、じろりとギャラリーを一瞥すると、フラッシュが一斉に瞬いた。
「色っぽい流し目ありがとうございまーす!」
「こっちも見て下さい!」
「ヤベエ、顔見てるだけでイキそう!」
 逆効果だったようだ。
 呆れ果てて朱代は車に乗り込んだ。

 梶谷組事務所で朱代を待っていたのは、予想がついていたことではあるが、敵将の一人だった。
 関東進出の斬り込み隊長と称される帝龍会大幹部・大谷角三郎。
 老獪な罠を張って在来の勢力を崩していく手腕は恐るべきものがある。六十絡みでありながら枯れる気配を見せない油ギッシュな狸おやじだ。
「ようよう、五条会長の嫁御寮はん、時の人のご登場でんなあ」
 粘っこい関西弁は、間違いなく昨夜の電話と同一の響きだった。
 大谷がどっしりとソファに陣取り、事務所の主たる梶谷はそのすぐ傍らにかしこまって直立していた。

 朱代は梶谷を睨みつけ、
「どういうことなんだい」
 ドスを効かせて詰問した。
「どうもこうも……見ての通りですよ。力関係ってもんは読み違えず流れのままに身を任せるのが賢い生き方ですからね」
「山勇会を売ったのかい」
「とんでもない。山勇会が生き残るためには、帝龍会の傘の下に入れて貰うのが最善なんですよ。つまらないプライドから古看板にぶら下がってたんじゃ、干からびて死ぬだけです」
 悪びれる様子もなく梶谷はうそぶいた。
「せやでぇー。何しろ神輿の会長はんが檻の中、求心力も薄い山勇会で女のあんさんが細腕一本、組織を束ねられるもんやおまへん。西や東や言うていがみ合っとらんで、極道同士仲良う共存しまひょ、ちゅう話や」
「うまい理屈こねてるけど、あんたら日本国中そっくり喰い荒らそうって欲の亡者だろ」
 山勇会の代紋を背負っている朱代は、一歩も退く姿勢を見せなかった。
「まあまあ……そんな話をしに来たんじゃないでしょう、姐さん」
 梶谷はヘラッと笑ってソファを勧めたが、朱代は立ったままだ。
「そうだったわね。でも、これで大体の絵図面が見えたよ。こちらさんも関わりがないことじゃなさそうね」


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