保健教師 梨花(1997/05/16)-2
梨花は生徒のその様な態度をしばらく見つめていた。
そして、独り笑みを浮かべると、極めて優しい口調で言った。
「そんなのおやすいご用よ。さあ、私の横に座ってちょうだい。」
自分のすぐ横に椅子を置き、その椅子を指さした。
「は、はい。」
生徒が梨花の隣りにぎこちなく座った。
梨花は生徒の方に体を寄せた。肩と肩が触れ合う。
生徒はますます真っ赤になっていった。目があちらこちらを泳いでいる。
生徒の顔を覗き込むようにして梨花は話しかけた。
「ねえ、オナニーのことを全く知らない分けじゃないわよね?」
「は、はい。少しは分かります。」
梨花の視線を外したまま、生徒は自分の膝の辺りを見ながら答えた。
「じゃあ、その少しについて教えてくれる?」梨花が耳元でささやく。
「そのー、おチンチンをいじくって、……出すことですよね。」
「何を出すの?よく分からないわ。ねえ、何を出すの?」
「…………精液。」生徒はやっとのことで答えた。
「そうよ。その通り。それじゃあ、それのどこが分からないの?」
「い、いじくり方が分からないんです。」
生徒は相変わらず自分の膝辺りを見つめたままである。
生徒の横顔をじっと眺めていた梨花が、やや命令口調で話しかけた。
「ねえ、私の目を見て。」
生徒は一瞬ビクッとしたが、梨花の方に顔を向け、やっとのことで梨花の目を
見た。
梨花は、その視線を外さないようにしながら、生徒の鼻先近くまで、すうっと
顔を近づけた。
そして、一転して甘い口調で話しかけた。
「じゃあ、私は、おチンチンのいじくり方を教えてあげればいいのね?」
生徒はまるで催眠術にかかったみたいに、ぼーっとなっている。
「は……い。教えて下さい。」
間髪を入れずに梨花は答えた。
「分かったわ。教えてあげる。」