麗子の誘惑-4
《若菜の家》 〔うん。〕
《お金持ちなんだ。うちより》 〔へえ。〕
《お姉さんのもらった心づけで。》 〔心づけ?〕
《前の校長から。退職金だって》 〔それで辞めたの?〕
《そう。この街の人じゃなかったから》〔なんか怖いね。〕
《この街の常識だよ》 〔そうなのか。〕
《若菜はね、練習してたんだよ。》 〔何を?〕
《センセでフェラの練習》 〔???〕
《どの家でも小さいうちからさせるの》〔麗子も?〕
《もちろん。》 〔???〕
《普通というか当たり前》 〔???〕
《おもてなしのためだもん》 〔おもてなし?〕
《うん。》 〔・・・〕
ようやく結果が出た。
頭は異常なし。
足はねん挫で、痛みや腫れの特効薬をくれた。
これを飲めば痛みはすぐになくなり、明日には完治するそうだ。
医者はさっそくこの場で飲めと言う。
魔法のような薬があったものだ。
「センセ、良かったね。なんともなくて。」
「麗子、いろいろすまなかったね。」
「気にしない気にしない。わたしの方こそ、驚かせることばっかりでゴメンね。」
「あ、ああ、まあ、確かに、な。」
「じゃ、行こ。うち。母親が首を長くして待ってるから。」