学校の秘密-1
オレは座ったまま、何とか授業を終えた。
「どうしたの?先生。」
「いや、ちょっと、腰が………。」
「ぎっくり腰?」
「あ?ああ、そ、そうかもしれない。悪いけど、座ったまま授業を進めるよ。」
「なんか腰に悪いことしたんでしょ?」
「え〜?先生、彼女もいないから、その可能性、低いんじゃない?」
「アハハハハ。」
(なにがアハハハハだ!しかも彼女がいないだって?まあ、当たりっちゃあたりだけど。
いや、ちょっと待て。こいつら、ぎっくり腰と彼女、どういう風に結び付けてんだ?
まだ〇学生だぞ。)
オレは子どもたちに聞く側に回りたかった。
なんとか授業は終わった。
若菜はオレのペニスについたザーメンもしっかりと舐め終え、
オレのペニスはようやく若菜の口から解放された。
あとは若菜が教卓の下から出てくれればおれは解放される。
ただ問題がおきた。
休み時間になり、何人かの子どもたちがいつものようにオレの周りに集まってきたのだ。
初日から数人の女子たちが暇さえあればオレの周りに来てオレにまとわりつく。
隙あればオレの膝の上に座ったり、座れなかった奴はオレの膝がしらに股間を押し付けてくるのだ。後ろから抱き付くやつ、横から抱き付くやつで大混乱になる。
教卓の下に隠れた若菜が見つかってしまうのは間違いなかった。
「ねえ、先生、腰、大丈夫?」
「うちのお父さんねえ、ぎっくり腰で仕事三日も休んだんだよ。」
「うちのお父さんはお母さんに叱られてた。今晩どうするのよって。」
「なんだい、そりゃ。」
「決まってるでしょ、先生。」
そう言ったのは麗子だった。
言ったあと、意味ありげな笑いを浮かべておれを見つめる。
よく見ると、麗子は微妙な位置に立っていた。
オレと教卓の隙間を埋めるように、
つまり周りの子どもたちの視界に麗子が入らないような位置取りをしていた。
オレの後ろへ回り込もうとするクラスメイトを身体を張って防いでいるようにも見えた。
もしかすると麗子は若菜が教卓の下に隠れていたのを知っているのだろうか。
何処で気が付いたのだろう。何で気が付いたのだろう。
いや、あるいは前もって知っていたのかもしれない。
若菜から何か話を聞かされていたということも考えられた。
チャイムが鳴り、子どもたちがワイワイ言いながら席に戻る絶妙のタイミングで、
若菜は教卓の下から這い出てきて、他の子たちに紛れながら自分の席へ着いた。
この時もやはり麗子が何気なく盾になっていたような気もする。
いずれにしても、あとで麗子に聞いてみる必要はありそうだった。
しかし若菜には驚かされることばかりだ。
さっきも自分の机に戻る直前、若菜が耳元で囁いたのだ。
「ごちそうさまでした。最後まで丁寧だったでしょ?」
若菜の吐く息からは当たり前のことながらザーメンの匂いが漂っていた。
(あいつ、口もゆすがないつもりか?)
オレは次の時間の教科書を取りにようやく立ち上がった。
「あれ〜?先生。ぎっくり腰はもう治ったんですか?」
声をかけたのは麗子だ。
(しまった。流れで、オレは今、ぎっくり腰だったっけ。)
「まさか、さっきのは仮病だったりして〜。」
「アハハハハ。」
麗子のせいでオレは笑い者。しかも、さっきの説明に疑惑が向けられた。
もし、ぎっくり腰は嘘?
じゃあ、なんで先生は立てなかったの?
そんな質問攻めが来そうな空気が漂った。
若菜ちゃんが教卓の下でフェラしてたからだよなんて言えるわけないだろ!
しかし間髪入れず麗子が言った。
「ま、突然なったものは突然治ることもあるからね。センセ、お大事に。」
いったい麗子のやつは何を狙っているんだ!
その日の帰り、若菜はオレに近づくと、
「美味しかったよ。センセ。また明日もちょうだいね。」
そう言って、オレの頬にキスをして帰っていった。
教室を見回すと珍しく麗子が帰り支度に手間取ってまだ机のところのいた。
「どうした麗子。何か無いのか?」
オレが聞くと麗子はようやく顔を上げ、オレを見て言った。
「こうでもしないと人払いができないでしょ?」
「人払い?どうした?何か相談事か?」
「相談があるのは先生の方でしょ?」
麗子は笑みを浮かべながらオレに近づいてきた。
「先生の方から相談?なんのことだ?」
すると麗子は顔色ひとつ変えずにあっさり言った。
「どうだった?若菜のフェラは。」
「?????」
「なに知らないふりしてんのよ。ゴックンしてもらったんでしょ、若菜に。」
「?????」
「誤魔化そうとするの、やめたら?みんな、知らないと思ってるの?
クラス全員、わかってることだよ。」
「????」
「そっか。まあ、驚くよね。
○学生に授業中、フェラされて平気な教師なんているはずないもんね。」
「みんながって、どういうことだ?」
「どうもこうもないじゃん。みんな知ってるって言ってるの。
若菜が先生にフェラしてたってこと。
それから先生のザーメン、若菜がしっかりとゴックンしたってこと。」
「????」
「ねえ、センセ。ショック受けて、担任辞めるなんて、それこそ止めよね。
もうこれ以上、クラスがバタバタすると、親がうるさいんだから。」
オレは正直、膝が震えた。
こいつら、全部わかってやがるのか?
「それよりセンセ。いろいろと聞きたいこと、あるんじゃない?教えてあげようか?」
麗子はオレの顔を下から見上げ、妖しく笑った。