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楽園教室
【学園物 官能小説】

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学校の秘密-2

オレはのどがカラカラになっていた。
「き、聞きたいって、な、何をだ?」
「このクラスのこと、クラスの子たちのこと、知りたいこと、あるでしょ?」
「い、いや、それならちゃんと中野先生から報告は受けているから。」
「そっかな〜。中野先生がどれほど知ってたことか。
 もし、知っていたとして、先生にちゃんと話したのかしら、ホントのことを。」
「ホントのこと?」
「ほら、興味、あるでしょ?だったら、放課後、4階の教具室で待ってて。
 あ、パソコンも持ってきてね。」
麗子はそう言うと自分の荷物を持ち、オレにウインクをして帰っていった。
麗子を見送りながらオレはどうしたものかとしばらくその場に立ちすくんでいた。
(麗子の言っている、ホントのことってのは一体なんのことだろう?)
たとえ残りの日々がそう長くないにしても、毎日ビクビクオドオド過ごすのは御免だ。
ただ、放課後に呼び出されるのもちょっと不気味ではある。
でも、相手は〇学生。たかだか〇〇歳の女の子だ。恐れることはない。
オレはそう考えてまずは職員室に向かった。

幸い、今日は出張日でほとんどの教師は学校を開ける。
職員室にももう管理職しか残っていない。
勤務時間が終わるまでの時間、学校にいるのは管理職くらいなもので、
ある意味学校中が手薄になる。
放課後の教具室、確か4階の隅にある部屋だ。
人目を避けるには絶好の場所。麗子の選択も理にかなっている。
(ん?なぜ、人目を避ける必要があるんだ?)

オレはいくつもの疑問を抱えながらもこっそりと4階教具室のカギを手に取った。
30分ほど事務処理をした後、オレは自前のノートパソコンを手に4階へと向かった。
教具室に着くと麗子はもう既に来ていた。
「もう。遅いんだから。すっぽかされたと思った。」
麗子はそう言うといきなりオレの腕を取った。
「ほら、早く。」
確かに廊下にいては誰かに見られる可能性もある。
オレは慌ててカギを開け、教具室のドアを開いた。

この学校に来て日の浅いオレは、この部屋に入ったのは初めてだった。
というよりもこの部屋の存在さえ知らなかった。
そもそも自分の任期の1か月の間に必要な教具はほとんど教室に備わっていたからだ。

入ってみると中は意外に広く、壁にはロッカーがぎっしりと並んでいる。
中庭に向いた小さな窓があるだけの部屋だ。
ドアを閉め鍵をかけてしまえば人の気配は感じられないだろう。
(完全な密室。〇学生とは言え、女の子と二人きり…。)
思わず不届きな考えが頭をよぎる。
(こら、何を考えてる。オレは教師だぞ!)

オレは2度3度頭を振ってから麗子に話しかけた。
「で、どんな話だ?」
「どんな話って。センセが聞きたい事に答えてあげるって言ったでしょ?
 でもその前にごあいさつ。」
そう言うと麗子はいきなりオレにキスをしてきた。
しかも挨拶などというものではなく、舌をこじ入れてくるディープなキスだった。
「お、おい、な、なにをするんだ。」
オレは慌てて麗子の身体を押し返そうと麗子の身体を押した。
したが、運悪く、その手が麗子の胸に当たってしまった。
〇学〇年生とは思えない、ボリュームあるバストだった。

「あん、やだ、センセったら。教え子の胸をいきなり触るなんて。
 しかも、こんな人目のない部屋に押し込めて。
 センセ、わたしをいったいどうするつもり?」
「い、いや、今のは偶然だ。悪かった。悪気はなかったんだ。」
「偶然?そんな言い訳、通じると思う?」
「い、いや、言い訳だなんて。」
「ねえ、センセ。あそこ。よく見て。」
麗子が壁と天井の境目あたりを指差した。
「?カメラ?監視カメラ?」
「わかった?この部屋の様子は録画されてるのよ。
 センセみたいな不心得者が今みたいなことをするために使ったりしないようにね。」
「お、オレ、いや、先生は君に呼ばれて………。」

「センセ。びっくりした?大丈夫。今はスイッチは切られてるから。」
「なんだよ、焦らせるなよ。」
「でも、ここにリモコンがあるの。録画のスイッチよ。」
「・・・」
「わかってくれたみたいね。センセにもう自由はないわ。
 わたしを怒らせないようにね。」
「・・・」

「じゃあ、話を始めよっか。センセ。この学校に来て、どう思った?」
オレはいつの間にか立場が入れ替わったような違和感を覚えたが、放っておいた。
「どうって。みんないい子たちばっかりで………。」
「センセ。社交辞令もお世辞もいらないのよ。子ども相手に。本音でどうぞ。」
「本音でって………。」
「そう。誰にも言わないし、録画もしないから。」

そこまで言われオレは開き直った。
「…変な…感じ、だ。」
「センセ。答えはもっと具体的に。子どもにもわかりやすく、ね。」
「子どもたちが…みんな…ませている…っていうか。」
「あ〜。じれったいんだから。大丈夫だって。思ってること言って。」
「子どもたちがみんな変にませていて…若菜はあんなことをしてくるし、君も…」
「わたしも?」
「こんな部屋に連れてきて、こんな風に問い詰めて………。」
「やだなあ。わたしはセンセ助けてあげようと思ってるんだよ。
 いろいろと教えてあげようと思っただけ。罠に落とすつもりなんかないんだから。」
麗子はオレの顔から眼をそらさずにやはり妖しい微笑みを浮かべながら言った。


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