お持ち帰りされる人妻 (1)-1
美しい女が四つん這いになって、むっちりいやらしい下半身を惜しげもなく晒している。
すらりとした太ももから、大きく突き出た尻、くびれたウエスト、ぷるんと揺れる乳房、女の身体のすべての部位は適度に肉付き、美しい曲線を描いている。シーツを掴む左手の薬指に指輪が嵌められており、この美女がすでに特定の男の妻であることがわかる。
突き出して左右に開いた尻の中心には薄茶色の肛門。普段は慎まやかに可憐に咲く窄まりが、今はあられもなくいっぱいに押し拡げられている。周囲に刻まれる無数の皺はギチギチに伸び切って赤く充血した粘膜をのぞかせている。痛々しく拡張させられた女の肛門。その中心に、固く張り詰めた男の陰茎が深々と挿し込まれていた。
男性のペニスを女性のアナルに挿入する、いわゆるアナルセックスをこの男女は行っているのだ。
逞しく血管の浮き出たペニスは、人妻の直腸内壁の柔らかな感触を楽しむように、ゆっくり、じっくり、出たり入ったりを繰り返す。そのたびに女のアナルは引っ張り出されて盛り上がり、また押し込まれて引っ込む。ニッチャ、ニッチャ、ネッチョ、ネッチョという湿り気と粘つきを含んだ音を発しながら、まるでグロテスクな深海生物のような淫猥な変形を強いられている女性の肛門。
これほどまでに美しいアナルセックスの無修正動画は珍しい。アナル解禁しているAV女優は限られているし、その多くは容姿、年齢、スタイルなどに難がありノーマルな作品では売れない女優である。モザイクも当然かかっている。裏ビデオや素人投稿などの無修正動画となると女性のアラはさらに目立ち、満足に勃起できる作品を探すことすら難しいというのが実情である。
その点この動画の女性は、後ろ姿や時折見せる横顔だけでも相当な美人であることがわかる。スタイルも申し分ない。滑らかでメリハリある曲線の中にかすかに漂うだらしなさが男の劣情をそそるちょうどいい塩梅である。説明によると年齢は三十代後半だが、目元のモザイクで判別は難しいものの、髪や肌のハリ艶からして十歳は若く見える。しっとりした物腰、男心をくすぐる恥じらいのある所作、媚びを含んだ笑み、清楚な外見。まさに男が妄想する「理想の人妻」が、配偶者以外との肛門性交という変態行為に及ぶ、そのギャップがこの動画の最大の魅力になっている。
しかもこれは女にとって初めてのアナルセックスであるという触れ込みだった。実際行為に及ぶ前の女の肛門は小さくきゅっと引き締まっており、細かな皺が綺麗な放射状に並んでいた。
「清楚な不倫美人妻のアナルヴァージン喪失・無修正素人動画」――男が欲するエロ要素が全て詰まった「全部入り」「数え役満」のような動画は、アップされるやいなや、この歴史ある素人投稿サイトで大反響を巻き起こし、アクセス数、高評価数、コメント数、ブックマーク数のすべての部門で一位を獲得した。顔出しなしの動画としては異例の事態である。
はじめは息苦しい深呼吸を繰り返していた女の吐息は、いつしか深く悩ましく、それでいて可愛らしい喘ぎ声へと変わっていく。
男の興奮も高まりペニスの抽送が激しくなる。女も生まれて初めての行為で肛門を真っ赤に腫らしながらも、陰茎と直腸の摩擦を懸命に受け止め、性的快感を感じているようだ。女性を気遣う男の声に「大丈夫」と健気に答える女の声。男と女のやり取りは、アブノーマルな嗜虐行為の中にも愛が溢れており、傍目にも女の感度と興奮が高まっていくのが見て取れた。
「気持ちいい」「すごいの……なんか変な感じ」「お尻の穴が熱い……!」「あぁ! いいよ、もっと動いて」「大丈夫、もっとして」「どうしよう、どんどん気持ちよくなっちゃう……!」
女の声は、サイトの「プライバシーボイスチェンジ機能」により不可逆的に変換されており人物特定される危険はない。しかもよくある機械的な声ではなく、実際の人間と同じような声質を好みに応じて選択できる。目元のモザイクもAI顔認識で自動でかけられる。一切の編集の手間なく安心して動画や画像を投稿できるのが、このサイトの人気の理由のひとつとなっていた。
「○○くん、いきそう……!」「○○、おれも!」「いく、いっちゃう」「イッていい?」「いいよ、来て!」
音声の一部を任意に消すのも簡単にできる。
「このまま出すぞ、○○の中にぶちまけるぞ」「あぁん! そ、そんなこと言われたら興奮しちゃうよ……」「旦那以外に中出しされたことある?」「ないよ、旦那だっておまんこだけだもん。お尻の穴に出されたことなんてない」「じゃあ俺が初めて、○○のアナルに精子を出す」「ぁあどうしよう、中に出されちゃう……!」興奮がとめどなく溢れる。「俺の精子たっぷり中出しするから」「うん、来て。○○の中にいっぱい出して!」「○○!」「○○くん! ○○くんの精子、○○のお尻の穴にいっぱい出してぇ!」「あぁイク!」「○○くん! ○○もお尻の穴でいっちゃうどうしよう……ぁあああ!」「う……! 出るっ、ぅう!」「ぁあ! いくっ! いっちゃういっくぅぅぅ……!」
女の尻をがっちり掴んだ男が、女の一番奥で腰をブルブル震わせる。
女も四つん這いの尻をがくがく震わせ絶頂に達したまま男の射精を受け止める。
「あぁ……熱い」
男が二度、三度腰を震わせ女の尻に打ち付けるたびに、ものすごい量の精液が人妻の直腸に流し込まれる。
「気持ちいいの……○○くんのあったかい精子が○○のお尻の穴に入ってくるの……」
今まさに、人妻の直腸および大腸の柔らかな襞を通して男の精子が吸収され、女の身体の一部として取り込まれている。女はじんわり染み入る熱い男の精を感じながら上体を起こしキスを求める。程よいボリュームの乳房がぷるんと揺れる。肛門性交の余韻を楽しみ男と唇を重ね舌を絡める人妻。男女は精液注入と唾液交換の儀式を、じっくりと味わい続けた。