和美との生活-2
譲司はマッサージの技術はとても専門的と言えるようなものではなかったが、
小さいころから自分の母親をマッサージしたことがあったせいか、
痛いところに手の届くものだったのだ。
疲れた母親を少しでも楽にさせてやりたい、気持ちよくしてやりたい、
そんな思いからのマッサージがキャバ嬢たちの疲れた心を癒した。
紗耶香はまさにそれにハマったのだった。
時間を見つけては頻繁に譲司に声をかけ、タイミングが合えば、マッサージを頼んだ。
初めのうちこそ、足の張りや肩の凝りを治すためのマッサージだったのが、
紗耶香は次第に際どい場所のマッサージも要求するようになった。
「ねえ、譲司くん。今、いいかな?」
「あ、紗耶香さん。どうぞ。今日はもう誰も来ないと思いますから、
ゆっくりとマッサージしましょうね。」
「ありがとう。疲れているのにゴメンね。」
「いえ、大丈夫うですよ。そこに仰向けで寝てください。」
譲司に促され、紗耶香はガウンを脱ぎ、
上はTシャツ、下はパンティーだけの姿でベッドの上に仰向けになった。
一通り、いつもながらのマッサージを受けた後、紗耶香は少し甘えた声で言った。
「ねえ、譲司君。もう少し、足の付け根、揉んでくれる?」
「えっ?この辺りですか?」
「ええ、そこ、そこらへんよ。」
紗耶香は目をつむり、譲司のマッサージを味わった。
譲司の手が自分の股間に近づくたびに、技と腰を浮かせ、
譲司の手が自分の股間に触れるようにしたのだ。
「あ、うっ」
「あ、すみません。」
そう謝りながらも譲司には紗耶香が何を求めているかがわかった。
それは和美との、期間こそ短いが、
異常ともいえるほど女の身体を熟知することのできた経験によるものだった。
(紗耶香さんはセックスしたがっている。
でも、直接そうは言えないからこんなことをしているんだ。)
こう察した譲司は少しずつ手の動きを大胆にしていった。
(きっかけさえ与えてあげればいいんだ。
自分の行動を正当化するためのきっかけさえ。)
これも和美の大胆な変化を見て感じ取ったものだった。
女は自分から誘いたくても行動したくても、自分の責任にしたくないのだ。
誰かに言われていやおうなしに従ったふりをすることで、自分の責任を軽くする。
《30過ぎの女が新入りに手を出した。》などと
他のキャバ嬢たちから言われないための言い訳が欲しいのだった。
「紗耶香さん。お肌にもいいっていうオイルがありますから、
それ、使ってみましょうか?」
「そう?じゃあ、お願いするわ。」
明らかに紗耶香も、今以上の刺激を求めていることに間違いなかった。
譲司はオイルを紗耶香の太股に垂らした。
オイルを太股全体になじませるようにゆっくりと動かす。
膝のあたりから太股、そしてその奥に触れるか触れないかのところで、
また膝の方へと降りていく。
これを数回繰り返すうちに、紗耶香の腰がくねり始めた。
「紗耶香さん。バスタオル、外してもいいですか?」
「えっ?ダメよ。恥ずかしいわ。」
「でももう少ししっかりマッサージしたいんです。バスタオルとっていいですよね?」
「そう、仕方ないわね。でも、余計なところは見ないでね。」
そうれはつまり、見て欲しいという合図でもあった。
「大丈夫です。」
譲司はそう言うとマッサージを再開した。
腰に掛けられていたバスタオルが外されたことにより、
パンティー1枚だけになった紗耶香の下半身が丸見えになった。
パンティーの中心部はかなり膨らみが大きい。
きれいに処理されているのかアンダーヘアがはみ出しているようなことはなかった。
譲司は太股の内側をマッサージしながら、紗耶香の足を少しずつ開いていった。
パンティーの中心部にうっすらとしみが見える。
おそらくさっきからのギリギリのタッチによって、
紗耶香は性的な刺激を受けているのは間違いなかった。
譲司はさらにギリギリまで手を滑らせるように動かし、
人差し指を伸ばしてその中心部分に触れた。
「あ、だ、ダメよ。」
「あ、ごめんなさい。」
(もう少しだ。言葉ではだめと言いながら、腰がうねり始めている。)
譲司はもう一度太股の内側を撫で上げると紗耶香の足から手を離し、
落ち着いた声で言った。
「紗耶香さん。今度はうつ伏せになってください。」
紗耶香は躊躇なく譲司の言葉に従った。
紗耶香が身体の向きを変えると、Tシャツの胸の膨らみが大きく揺れた。
その先端がポチっと膨らんでいる。
(紗耶香さん、ノーブラなんだ。しかも、乳首はかなり大きくなっている。)
譲司は見逃さなかった。
譲司の目の前に薄い布切れ一枚に覆われたかなり大きめのヒップがある。
(次はお尻のギリギリを責めてみるか。)
譲司は再びオイルを垂らし、マッサージを開始した。
膝の裏側から太股にかけのまっさじを繰り返す。
今度は親指を股の付け根からお尻の方へと動かしていく。
「疲れはこの骨盤の辺りに溜まるんですよ。」
どこで覚えたのかそんな言葉を譲司は口にしていた。
(まあ、男だって、なんだかんだ言って言い訳が得意なモノさ。
狙いは疲れをほぐすことじゃなくて紗耶香さんの心の壁を崩すことさ。)
譲司は紗耶香の口から小さな喘ぎ声が続き始めてきたのを確かめると、
手の動きをさらに大胆にした。
「あ、そ、そこは。」
「紗耶香さん。ここも、疲れを取るためのツボですから。」
譲司はパンティーの中に少しだけ手を滑り込ませ、二つの大きな尻を撫でた。
パンティーはすでにオイルを含み、ほとんどの部分が透けていた。
譲司はパンティーの上にオイルを垂らし、掌全体を使ってお尻をマッサージし始める。
「あ、い、いい、あん。」
紗耶香が腰を浮かせ、自ら足を開いた。