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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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お持ち帰りされる新人OL (1) 清く正しく美しく-1

Z宅での一夜から十日ほどが過ぎ、ゆきと夫の生活は落ち着きを取り戻していた。
夫とは変わらず毎日のように交わっている。
任せると言われたZとの関係も続いており、十日でまた三回の浮気を重ねた。

三回目の今日は、はじめて夫には内緒のままデートしてきてしまった。
理由はいろいろある。昨日もデートしたので二日連続はさすがに言い出しづらいとか、当日夕方の急な誘いにのったのが尻軽みたいで恥ずかしいとか、昨晩から生理が始まり夫の夜のお誘いを断っている手前後ろめたいとか、今日は私の「ノー残業デー」だったので公園のトイレで慌ただしく済ませてしまったとか、そもそも生理中にセックスしていることを知られたくないとか、そういうことである。

ピロリン♪ ピロリン♪

Zからのメッセージの着信で、しかし浮気はあっさりバレた。
「今日も楽しかった! ゆきさん公衆便所で性処理便所扱いされて興奮してたよね、エロ可愛すぎ! 来週木曜もオッケーです、おやすみ!」
半公認となったせいかすっかり油断していた。通知もオフになっていないし、ロックの掛かっていないスマホを夫の手が届く枕元に置きっぱなし。
「お!? ゆき、彼氏から着信だぞ。えーなになに? は!? お前ら今日も会ってたの? 公衆便所で性処理便所!?」
慌てて夫の手からスマホをひったくり、メッセージの文面を見て愕然とする。Zも油断しすぎだ。なんだこの隠す気のまるでないストレートな文章は。秘密のデートを繰り返していた時期の慎重さがまるでなくなっている。

「……ご、ごめん」
「ふーん、まぁいいよいいよ、ゆきに任せてるんだし。夫のチンポ拒否して他の男のチンポ欲しがるのも自由だしトイレでしちゃうのも自由だよねー、ふーん」
「あ、あの、これだけは本当に説明させて!」

実のところ、生理中に夫としないのは別にZを優先しているわけでも夫よりZが好きというわけでもない。単純に恥ずかしいのだ。
「ほら! 匂いもするでしょ? 血もいっぱい出て汚いし」
だから自分からは絶対に求めないし、求められても困るのだ。臭いとか汚いとか夫に思われたくない、もし言われたら死にたくなる。ゆきの夫ラブは筋金入りで嫌われたくない気持ちが強すぎるきらいがある。だから例えば夫のアナルは今でも舐められないし、かつてはフェラチオもできなかった。他の男にはできることも、夫には「引かれたらどうしよう」と二の足を踏んでしまうのだ。

惚れた側の弱みをゆきは痛切に感じていた。

つまり、この夫婦はお互いに自分のほうが相手より惚れていると信じ込んでいる、いわゆるバカップルなのだ。
思えば付き合う前から二人はこんな調子である。入社後かなり早い段階で双方好意を抱いていたのに、付き合い始めたのはほぼ一年後。ゆきに彼氏がいたのである程度は仕方ないにしても、まるで中学生かというほど二人とも奥手で進展がのろく、相談など受けていた友人たちも呆れるやら微笑ましいやらで「早くくっつけよ」と陰に陽にイライラヤキモキしていたのである。

「あ、だめ……あ、やめて……恥ずかしい……!」
妻のショーツが脱がされタンポンを抜き取られ、男性器が侵入してきた。使用済生理用品も間近でしっかり見られてしまった。
「ゆきたまらないよ! 俺に内緒で浮気してきた妻の身体、他人に性処理便所扱いされた妻のまんこ……!」
夫を裏切り心も身体も汚れた自分に興奮してくれる夫。
「あぁパパぁごめんなさい……!嫌いにならないで!大好きパパ……!ぁああああ気持ちいい!」

なんだかんだで愛する夫と今日も一つになれた幸せを感じる。興奮しすぎたせいか一分ともたず射精してしまったのは大いに不満だが、きまり悪そうに「ごめん……」と謝る夫が愛おしい。「だめ、許さない……」夫が生理中の自分にも欲情し挿入したい、射精したいと思ってくれた喜びを感じて、夫を強く抱きしめた。「ねぇ、もう一回して……」



「そういえばゆき、昔クリスマス合コンとかいってウキウキしてたことなかった?」

夫の腕枕に抱かれながらのピロートーク。あのあと夫を口で復活させてなんとか無事に「もう一回」セックスができた。
それにしてもクリスマス合コンなど懐かしい話を持ち出してきたりして、私のせいで寝取られの変なスイッチを押してしまったのだろうか。

「えー? なにそれ? いつの話?」
とりあえずとぼけてみせるが、ゆきだってあの合コンのことを忘れるわけがない。
「ほら俺と付き合う前の十一月ごろ」
「あーあったね。真由と華子に誘われて行った……懐かしいー」
「相手は誰? いい男と出会えた?」
「なになに? 気になるの?」
「何喜んでんだよ。そりゃ気になるし当時も気になってたけど怖くて聞けなかった。いつか聞こう聞こうと思ってタイミング逸してたけど」
「うふふ、ちょっと嬉しい! 当時は気にしてるように見えなかったから」
「めちゃくちゃ気になってたよ」
「そうなんだ!? 私が合コン行くって言っても反応薄くて『Oくん私のことなんて興味ないのかな?』って実はちょっと傷ついてたんだよ?」
「まじかー。俺は逆に『ゆきちゃん俺のこと全然眼中にねーな。クリスマス合コンなんて浮ついた場所に喜んで出掛けてFさんの次の彼氏見つけに行くんだ、くっそー!』って傷ついてたよ!」
「あはは、なんかすれ違いの両想いカップルみたい! 素敵! キュンキュンする!」
「『みたい』っていうか実際そのとおりだったわけか。あの悩み抜いた日々を返せって感じだよ」
「悩んでたの? ゆきちゃんが合コン行っちゃったーえーんどうしようー、って」
「ああそうだよそのとおり。ゆきこそ、Oくんのバカ! もう知らない!って悩んでくれてたってこと?」
「うふふ、そうだよ。ゆきちゃん合コンなんていかずに俺とデートしてくれ!って止められるのを待ってたのにーー」

やはりバカップルである。


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