投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

君がくれた永遠
【ガールズ 恋愛小説】

君がくれた永遠の最初へ 君がくれた永遠 2 君がくれた永遠 4 君がくれた永遠の最後へ

君がくれた永遠-3

「うーん、やっぱりサンドイッチおいしぃー」

「あはは、礼夢それしか食べてないじゃん」

「だって好きなんだもん」

「じゃぁ、一口食べさせて?」

ズキッ……
まただ、また胸が痛みだす。

「礼夢?」

「あ、うんいいよ」

にこっと笑いサンドイッチを晶奈に手渡す。
すると、晶奈は私が食べたところ噛った。

「あ………」

「ん?」

「いや、なんでもない…」

サンドイッチが私のところへ返ってくる。
晶奈が口をつけたパン…。
どうしても胸の痛みが消えない。私はそのパンに口をつけることができなかった。
隣で哀しげな瞳で見る晶奈を見ずに。
あと20分で昼休みが終わる。その時晶奈が

「ねぇ、礼夢」

「何?」

「さっきのパンのことだけど……」

「………」

「間接キスは嫌だった?」

「……いや、別に…」

「本当のこと聞かせて」

「たぶん、嫌ではなかったと思う。むしろ、私自身嬉しかった……」

「どうして?」

「それは……晶奈ちゃんのことが好きだと思うから」

「…その好きはLikeとLoveどっち?」

「たぶんLove……」

「そう……」

「私可笑しいよね?女が女を好きになるなんて」

「そうでもないと思うよ、私もそうだから」

今なんて?
晶奈もまさか女が好き?

「でもね、礼夢から話してくれて嬉しかった。本当は私から言うつもりだったのに……」

彼女は泣いていた。滅多に泣かない彼女が泣いていた。

「でもね、この想いさえ私はいらない……」

「どういう意味?」

「来週、私引っ越すの…ここから遠いところに」

「ちょっと!どうして言ってくれないの!?」

「私は礼夢のことが好きなの……、だから別れたくなかった!言いだしづらかった!でも、あなたが本当のこと言ってくれたから私は言うことを決めたの……ごめんね」

「そんなの……ずるいよ」

「本当にごめんね……」


君がくれた永遠の最初へ 君がくれた永遠 2 君がくれた永遠 4 君がくれた永遠の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前