君がくれた永遠-3
「うーん、やっぱりサンドイッチおいしぃー」
「あはは、礼夢それしか食べてないじゃん」
「だって好きなんだもん」
「じゃぁ、一口食べさせて?」
ズキッ……
まただ、また胸が痛みだす。
「礼夢?」
「あ、うんいいよ」
にこっと笑いサンドイッチを晶奈に手渡す。
すると、晶奈は私が食べたところ噛った。
「あ………」
「ん?」
「いや、なんでもない…」
サンドイッチが私のところへ返ってくる。
晶奈が口をつけたパン…。
どうしても胸の痛みが消えない。私はそのパンに口をつけることができなかった。
隣で哀しげな瞳で見る晶奈を見ずに。
あと20分で昼休みが終わる。その時晶奈が
「ねぇ、礼夢」
「何?」
「さっきのパンのことだけど……」
「………」
「間接キスは嫌だった?」
「……いや、別に…」
「本当のこと聞かせて」
「たぶん、嫌ではなかったと思う。むしろ、私自身嬉しかった……」
「どうして?」
「それは……晶奈ちゃんのことが好きだと思うから」
「…その好きはLikeとLoveどっち?」
「たぶんLove……」
「そう……」
「私可笑しいよね?女が女を好きになるなんて」
「そうでもないと思うよ、私もそうだから」
今なんて?
晶奈もまさか女が好き?
「でもね、礼夢から話してくれて嬉しかった。本当は私から言うつもりだったのに……」
彼女は泣いていた。滅多に泣かない彼女が泣いていた。
「でもね、この想いさえ私はいらない……」
「どういう意味?」
「来週、私引っ越すの…ここから遠いところに」
「ちょっと!どうして言ってくれないの!?」
「私は礼夢のことが好きなの……、だから別れたくなかった!言いだしづらかった!でも、あなたが本当のこと言ってくれたから私は言うことを決めたの……ごめんね」
「そんなの……ずるいよ」
「本当にごめんね……」