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君がくれた永遠
【ガールズ 恋愛小説】

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君がくれた永遠-2

「どうしたの?唇荒れてるよ?」

「あ、晶奈ちゃん。おはようー」

私の前に立っている彼女は三倉 晶奈(ミクラ アキナ)。私が信頼できる親友だ。

「朝からリップするの忘れてた……」

すぐにカバンの中を探るが見つからない。

「あれ?机の上に忘れてきたかも……」

「じゃぁ、私の使っていいよ」

晶奈は笑いながらそう言った。

「え?でも……」

「いいのいいの!それとも嫌なの?」

「あ、ううん。じゃあ借りるね」

晶奈は胸ポケットからピンクのハート型が散らばめられた可愛いリップだった。私は少し戸惑いながらもそれを唇に塗る。

「ありがとー晶奈ちゃん」

「いいえ、どういたしまして」

ずきっ……

私の中で罪悪感が生まれた。誰に、誰が、何処で?
記憶を辿るが何処に私の罪悪感が生まれたのかわからない。

「どうしたの礼夢?」

「ううん、なんでもないよ」

私は晶奈に何もなかったように笑顔で答えた。それを見た晶奈も笑顔でいてくれた。

「そろそろ授業始まるね、また昼休みに食事しようねー」

晶奈は手を振り自分の席へと向かっていった。
私は授業中ずっと自分の罪悪感が何なのか考えていた。何が原因で生まれたのか……。

晶奈?

「(まさかね、そんなことがあるはずないじゃん)」

そんなわけないじゃん……、自分でも可笑しいとは思うけどたぶん私は好きなのかもしれない。

「礼夢ー?生きてる?」

はっと目を見開けばそこに晶奈、そして、時計は昼休みの時間を指していた。
どうやら私は1〜4限の間、ずっと上の空だったらしい。

「あー、腹減ったねー」

空は雲一つない天気が少し暖かくその光が鏡を通して廊下が眩しく見える。

どうしよう…、また胸が痛いよー

また私に何かが訴えかけてくる。いつから私の中は罪悪感が生まれたのだろう?本当はわかっているのに……それは私が否定している。
私たちは学食に着き私はたまごサンドイッチ、晶奈はジャムパンを買い屋上へと向かった。外は冬の寒さを忘れられる風が吹いていた。
近くのベンチに座ってパンの袋を開きパクっと一口噛る。


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