第6章 もっとやっちまえ-7
≪ふざけるな!≫
面白くないのは、挿入寸前のところを横取りされた智之だ。
「畜生!そんなに好きなら、離れないようにしてやる」
彼はビリビリッとシーツを切り裂くと、それで二人の体をきつく縛りつけてしまった。だが、それは陽子には好都合だった。これで智之に犯される心配はなくなった。
だから、陽子は智之を無視して、腰を振り、和雄と唇を重ねている。
「和雄君、もっと、もっとよ!」
「せ、先生、ぼ、僕、い、逝く、逝くっ……」
「いい、いるわ、和雄君、出して、出して」
「あ、あ、あああ……」
和雄の腰が小刻みに痙攣したかと思う間もなく、「あっ!あっ!あっ!……」と射精し、陽子もそれをうっとりとした顔で受け入れていた。
「クソ!ならば、これだ!」
智之は残っていた浣腸を掴むと、余韻に浸って抱き合う和雄と陽子の肛門にそれを射し込んだ。
「あ、何をするんだよ。や、止めろ!」
「あっ、いや、いやよ!」
二人の叫びは智之には通じない。ブチュッと絞って浣腸液を注入すると、続けざまにもう一本づつ、二人の肛門に注入してしまった。
「へへへ、二人でクソまみれになっちまえ」
智之は和雄の腰を蹴飛ばすと、ベッドに寝転び、高みの見物を決め込んだ。
「あっ、うぅぅ……」
「いや、ダメ……」
猛烈な便意に襲われた二人は抱き合いながら立ち上がろうとしたが、力んだ拍子に、ブチュッと肛門から浣腸液が噴き出し、カーペットが汚れてしまった。