未来・富樫菜穂子-3
俺の悪さに気づいた未来もまた、言葉をもって援護射撃にかかった。
「菜穂子さん、どうしましたぁ? 考えてるだけで発情しちゃったとか? やらしい気分になって、ここで早速おならぶっこいちゃうのは勘弁して下さいね。さすがに食事中は謹んで貰わないと……それくらいの辛抱は出来ますよね? テレビ収録中だって我慢出来るんでしょ?」
菜穂子はナイフとフォークをまともに扱うことすらままならず、涙眼で俺と未来を見比べる。
レストラン内で公開羞恥プレイをしているに等しい仕打ちである。
泣きそうでありながら、その瞳の奥にはマゾの悦びが含まれていた。
半開きの口からは熱い吐息が途切れ途切れに漏れ、俺の足指が触れる雌肉は布地を通してしっとりと淫汁の滲みを感じさせた。
──ぷすぅ。
感じてくると括約筋のコントロールが効かなくなる女である。
可愛い音ではあるが、ガス漏れが抑えきれなくなったのを俺ははっきり聞き取った。
「あーあ。未来がいじめすぎるから、菜穂子ったら屁ぇ漏らし始めたぞ」
「えー? ヤダぁ、マジ臭いんだけど……」
大袈裟に未来は鼻をつまんだ。
「違っ……亮介くんが意地悪するからぁ……」
もぞもぞ動くと同時に、また「ぷぴっ」と一発。
「ちょっとぉ。食事中にしないでって言ってるのに。しょうがないクソブタだね」
未来の罵倒がエスカレートしていく。
こんなに攻撃的な言葉を吐くタイプではないはずなのだが、それだけ菜穂子が加虐心を煽る「イイ表情」をしているのである。
「おいおい、未来ひどくね? 初対面の、しかも人生の先輩に向かってクソブタ呼ばわりなんて。セックスんときのみっともないアヘ顔は未来だってどっこいどっこいだろ?」
口では菜穂子を庇いつつ、足先は激しさを増してまんグリ続行する俺。
「あ……ひ、くふぅっ……!」
口を押さえて必死によがり声を押し留めようとする菜穂子だったが、完全にその顔はアクメ寸前のスケベ痴女だ。
「あーあ、これじゃ食事どころじゃねえな。どうする? 部屋に移動する?」
俺が促すと、菜穂子は言葉もなく首を上下に揺すった。