俺のM女調教日記（27）-2
なにも身につけず、全裸の冬美は俺の前に立った。
美しい女だったが、裸の彼女はそれ以上の美しさを醸し出していた。
その目は静かな喜びを表している。
満面の笑みではないが、小さな微笑みがそれを物語っている。
その微笑は近くにいる俺しかわからない。
俺は矢野崎の時とは違って、その時にはシャツとズボンを脱ぎパンツだけになっていた。
自慢ではないが、俺は筋肉質の男である。
どんな女でも、軽々と持ち上げてしまう。
女を調教する時には、女に近い肉体をさらけ出す方が女も落ち着くし、
俺自身が肌で密着して女を感じたいからだ。
いざとなればすぐにパンツを脱げば結合が容易になる。
「もっとこちらへ」
「はい、佐渡様」
この女には、初めからいきなり手荒いことはしたくなかった。
例外はあるが普通、女は始めはムードを求めてくる、徐々に高めて欲しいと思うからだ。
それは言葉ではなく、女自身が持つ体の芯から求めてくる甘えかもしれない。
あるいはそれをセクシャリティと言うのかもしれないが。
俺は、俺の前に立った冬美を抱き寄せた。
柔らかく、手に吸い付くようなきめの細かい肌だった。
その感触に俺は少し驚いた。
心なしか目が潤んでいる。
今までに俺が相手にした女には
このような繊細な肌の持ち主はあまりいなかった記憶がある。
肌がつやつやしていても冬美のように、
赤子のように、手に吸い付くような肌の持ち主は稀有だった。
しかし、その肌も先ほど矢野崎にバラ鞭で打たれた痕が赤くなっていた。
その対比が俺を興奮させる。
俺をじっと見つめている冬美に、俺は耳元で囁いた。
「今から、お前は矢野崎の女ではなく、俺の女として調教してやる」
「は、はい……佐渡様、よろしくお願いいたします」
「うむ」
俺は嬉しそうな顔をしている冬美に唇を重ねた。
その唇の中に舌を入れ、冬美の舌を吸い上げ、ゆっくりと動かした。
女の唾液は甘い蜜の味がする。
すると冬美は（あぁ……）と甘い声を漏らし始めた。
キスしながら立ったままで、俺の手は冬美の乳房を弄っている。
そして、俺は耳元でささやいた。
「俺は今日という日を、お前にとっては忘れられない日となるように調教してやる。
これ以上ないM女としての喜びを与えてやる。どうだ嬉しいか」
「はい、ありがとうございます、佐渡様」
冬美の乳房は大きめだが、柔らかい肉の感触が俺の手にしっとりと伝わる。
冬美の乳房をゆっくりと愛撫していたが、しだいに指先に力が入っていた。
指先が乳首を潰すと（あう……）と言い冬美は顔をしかめた。
甘いムードはここまでだった。
冬美の左の乳房の下を、俺の手を広げて下から持ち上げるようにせり上げた。
大きな乳房が大きく膨らむ。
俺は手に持っていた麻縄で乳房を根元からキリリと二重に縛りつけた。
冬美の左側の乳房はパンパンになっている。