13-1
アパートの駐車場に車を停めると、ちょうど紗奈が門を潜ろうとしていた。僕が車から降りると気付いたようで、会釈をしながらわざわざ僕のもとまで歩いてきた。昨日と同じ服装だった。
「泊まったんだ」
「あ、はい…隆君も?」
「今帰ってきた………男か?」
「そう、彼です。遠距離だから…」
県を3つ跨いでの遠距離だそうだ。なかなか会えず寂しいのだろう。
「隆君は…今日はご飯どうしますか?」
「遠出して疲れたから、少し休んで買いに行くか外食するかって考えてた」
「あ…私も」
僕が答えずに車の助手席を開けると、紗奈も無言で乗り込んだ。
「外食するとしたら…何がいいんだ?」
「リクエスト言っていいですか?じゃあ…お米食べたいかな…結構お腹空いてるの」
男の前でかなり頑張って少食を演じたんだろう。そう言うと紗奈は恥ずかしそうに笑った。
紗奈の希望に添って和食の店を探したが、思うように見つからなかった。妙に古臭い印象だったり、店構えがしっかりしているようでも駐車場がいっぱいだったり、結局暗くなるまで車を走らせた。
「ごめんなさい、別に和食じゃなくてもお腹いっぱいになれば…」
紗奈程ではなくても、僕も少しずつ空腹が進行してきた。結局自宅から少し離れたデパートの地下駐車場に車を停め、少し高めではあるが和食の店に入った。夕食時というだけあって店には客が多く入っていたし、駐車場も奥まった照明の薄暗いところしか開いていなかった。
僕たちは仕切りのあるテーブルでゆっくり食事をし、他愛もない会話をした。
「男は反応どうだった?紗奈のパイパンを見て」
食事が終わって熱いお茶のお代わりをし、隣のテーブルに客がいないことを確認して紗奈に尋ねた。
「驚いてました…でも、彼も以前から私がしたら絶対似合うって言ってたから…他の男性の影とか疑わずに、私が彼の希望をかなえたって思ってたみたいです」
「おめでたいな…」
鼻で笑いながらお茶を啜った。
「相変わらず優しいプレイだった?」
「…ツルツルのアソコ見て……いつもより強引でした」
「良かったね」
紗奈は顔を赤らめて俯いた。
「彼には申し訳ないけど……隆君の方が………あ、ご主人様の方が気持ちいいです」
「だから今日も着いてきたんだろ?」
紗奈は鎖骨の辺りまで真っ赤にして、はい…と小さく呟いた。見ると紗奈の薬指には指輪がしてあった。
「プロポーズされたのか?」
「誕生日プレゼントでくれただけです…お互いあと1年はしっかり仕事をしようって決めてるので…」
特に恋愛感情など全くないのだが、僕は紗奈を汚したくなり、紗奈の言葉を遮るように唇を奪った。紗奈も身を硬く強張らせたが抵抗しなかった。僕が立ち上がると紗奈も立ち上がり、僕の後を着いて店を出た。
「お金払います…」
会計をした後に紗奈は財布を出したが受け取らなかった。帰るにはまだ早かったので、デパートの中を適当に回った。映画館のある屋上階まで行くと、紗奈が映画を暫く見ていないと言い出した。
「明日の仕事大丈夫なら、何か見ていくか?」
「朝から仕事だけど、大丈夫です…」
「じゃぁ…行くか」
特に最近は良い映画は無さそうだった。レイトショーの1つ前の、上映期間が終わりそうな映画を選んだ。紗奈は次こそとばかりに財布を出し、僕の分のチケット代も払った。
上映時間になって館内に入ると、僕たち以外誰もいなかった。まさに貸し切りだった。
「この映画…確か前評判すごく良かったはずですよね」
「これが世間の評価なんだろうね、残酷だな」
誰もいないから、僕たちは声を潜めることなく会話をした。予告編が終わっても駆け込んでくる人はいなかった。完全に貸し切りだ。
映画のストーリーはオーソドックスな、中世を舞台とした、薄暗い内容だった。冒頭の辺りで僕は飽きてしまった。館内はとても暗く、紗奈の可愛らしい顔がスクリーンの明かりで映えた。
僕は紗奈のスカートに手を伸ばし、ホックを外してファスナーを下ろした。紗奈は気付いているはずだが、気付かずに映画を見るふりをしていた。
ファスナーの開いたところから手を入れてみると、蝶結びの紐が触れた。紐パンのサイドリボンだ。僕はゆっくり引っ張り、紐をほどいた。
「これ以上は困ります…公序良俗に反する行為はダメだって…あの…」
声を潜める紗奈の腰を浮かせ、スカートとショーツを足首まで下ろした。刺繍をした上品なブラウスだけで、スクリーンの明かりで白い肌はさらに白く映え、太股やお尻が目立った。
「こんなつもりで映画館に来たわけじゃ……あぁっ…あっ………」
足を開かせ、陰核の包皮を指先でなぞった。一瞬足を閉じようと抵抗をしかけたが、僕と目が合い、じっと僕が潤んだ瞳を見続けると、太股の力が緩んだ。椅子に浅く腰掛け、前の座席に足をかけ、左側に座る僕の方の膝を肘掛けに乗せた。ワレメは薄く開き、ヌラヌラと濡れていた。陰核は勃起し、包皮が剥けていた。
「下を向くな、目を開け」
僕が命令すると、震えながら前を向き、目を開けた。羞恥で潤んだ瞳から涙がこぼれた。それと同時に、ワレメから愛液が糸を引いて滴り落ちた。
僕は指でワレメをなぞり、糸を引くほど溢れた愛液を陰核に塗るように、なおかつ紗奈が決してオーガズムを迎えることができないように寸止めで焦らすように責め続けた。
「ひっ……ひぅっ…んっ…お願いします…もう逝きたい…んくっ…我慢できません……ご主人…んああっ!それ…もっと続けて…あと少しで逝けるのに…ひっ…んっ…あっんっ……あぁ…逝かせて…んんっ…」