第7章 私は岸田さんとセックスがしたい…です。-6
「ああん…ダメェ…、ハァハァ…、おかしくなっちゃう…」
張り詰めて敏感になった乳首への甘噛みはどんどん下半身を熱くさせられる。乳首の弾力がたまらず、甘噛みに夢中になる隆文の髪を手で乱しながら悶える涼子。
(どうしよう…、もう大洪水…。脚に垂れてる…)
内股にして何とか擦り付けて食い止めてはいるが、お股はもうグチョグチョだ。まるでお漏らしせたかのようで恥ずかしい。そろそろ隆文が下半身に愛撫を移す頃だろう。こんなに濡らしてしまった事を知られるのは物凄く恥ずかしかった。
「たまんないよ、中村さん…」
胸を掴み、乳首を浮き立たせた隆文は、涼子に見せつけるかのようにしたで舐め、そして弾く。
「ああん…」
恥ずかしくて見ていられない。乳首を活発に舐める舌を見ていると気が遠くなりそうだ。隆文の涎で湿り、妖しくテカる乳首が自分の物とは思えないぐらいに卑猥に見える。
(でも、私なんかの胸にこんなに夢中になってくれて嬉しい…)
胸を揉む、興奮気味の手つきにドキドキする。普段は人当たりも良く丁寧で優しい隆文が荒めに胸を掴みグニュッ、グニュッて揉んでいる姿が刺激的だ。見ているだけで興奮を高められる。
乳首を舐めながら揉んでいた右手がスッと体を下り始める。
(あ…、来る…)
手の行き先は当然湿地帯と化した性器である事は分かっている。涼子は思わず股をギュッと締める。肌の感触を確かめながら下る手は、涼子の手入れされた薄めの陰毛に辿り着く。美しい体に生える縮れた恥ずかしい毛を指で絡める隆文。一人で残業している時に涼子の椅子の下を荒らし、たまに落ちている陰毛を集めていた。それを見るのが異様に興奮した。しかし今、抜けた陰毛ではなく涼子体から生えている陰毛をこの手で撫でている事に大きな喜びを得ていた。涼子の陰毛…、その響きが妙にいやらしく感じる。
指先は茂みを抜け、いよいよ湿地帯に侵入する。隆文は中指を伸ばしいよいよ涼子の性域に辿り着く。
「ハァ…ァン…!」
クッと腰が引ける涼子。隆文の中指の腹が性器に触れると眉間をビクンと動かし顎を上げる。
(びしょ濡れだって事…すぐバレる…)
尋常ではない濡れを知られて、何かしらかけられるであろう言葉を思うだけでも恥ずかしい。いつ話しかけてくるかビクビクしながら身構えていたが、それはすぐに発せられた。
「中村さん…、凄いね…」
凄いの一言で充分恥ずかしかった。確かに凄いからだ。間違いなく凄いからだ。キスの段階から濡らしていたのだ、凄くない訳がなかった。
「ああん…ィヤン…、恥ずかしい…」
恥辱に塗れた顔で目を半分だけ開き隆文を見つめた。
「中村さんて、濡れ易いの?」
「ああん…ヤダァ…」
恥ずかしくて仕方がない。しかし分からない、そんな事ない、そういくら否定したところで自分の股を見れば何の説得力もない。だからと言ってそうだとも言えない。涼子は言葉に困り内股をクネクネと擦り合わせて恥ずかしさを表していたのであった。