第3章 ただのマスかきオヤジ-3
「ああ…、気持ち良かった…」
体を起こす隆文だが、腰を浮かすとスカートと下腹部に精子の糸がベタッと引いていた。
「ヤベェ、こんなに出ちゃったのか…」
もう後の祭りだ。乾いたら完全にカピカピになりシミが残りそうだ。かと言って自分の精子の痕跡を消したくない。
「下手に一部分だけシミがあるからおかしいんだ。全体的に広げちゃえばいいか。」
と、訳の分からない事を思いつく。隆文は濡らしたタオルでスカート全体に精子を塗り広げる。
腹にもべっちょりと精子がついている。隆文は薬用リップを手に取り蓋を開け先端に精子をたっぷりと付着させた。
「これ使ったら、中村さんの唇に俺の精子が塗り広げられる事になるんだよな…」
そう思うと身震いするような興奮を覚えた。このザーメンリップを唇に塗る涼子を見たくて仕方がなかった。涼子は仕事中、良く唇にリップを塗っている。その瞬間を目撃出来る可能性は大だ。隆文は明日、在社する事にした。
一晩中、隆文は涼子の私物にペニスを落ちしけたり精子をつけたりしていた。朝早く出社し、誰も居ない事を確認すると涼子の私物を本通りに片付ける。事務服を片付ける為にロッカーを開けた時、中から香る匂いに反応してしまう。
「ああ、中村さんの匂いが溢れてくる…。中村さんの匂いのシャワーを浴びてるようだ…。」
気づくとついついチャックを下ろしてペニスを出しシコシコしていた。ロッカーは涼子の濃厚な香り箱となり隆文を興奮させる。至福の表情を浮かべながら目を閉じ涼子の事を想像しながらオナニーしてしまった。
「うっ…」
隆文は最後に片付けようとしていたコップの中に精子を放出した。
「ああ…気持ち良かった…」
コップの中に溜まる精子を見て胸がドキドキする。
「このコップでコーヒーとか飲むんだよな…」
隆文は違和感を感じない程度にティッシュで精子を拭き着衣を直して給湯室に向かいコップを元どおりに戻す。
「薬用リップとかコップとか、中村さんが使えば簡単に精子を口の中に入れられるんだな…。知らずうちに俺の精子を中村さんは口にするのか…へへ」
異様な興奮を覚えた。今日は涼子から目が離せない。隆文は胸をワクワクさせながら誰もいない事務所で仕事を始めるのであった。
「あ、おはようございます♪岸田さん、今日は早かったんですね♪」
そう言って穂花が出勤してきた。
「穂花も早いね。」
「はい、今日ちょっと早く出かけなきゃならなくて。」
「そっか。」
穂花は隆文と対面の席につくと、チラッと隆文を見て立ち上がり、隆文の方へ歩み寄って行くのであった。