第2章 2.5枚目の男。-4
隆文に与えてもらった快感残る体を隆文の体に甘えるようにピタリと寄せて余韻に浸る穂花。そこに隆文のスマホが鳴った。
「あ、妻からだ。」
そう言って穂花をチラッと見た。穂花は隆文の意を感じ取る。
「大丈夫ですよ。」
と、人差し指を口につけ、シーッと言うポーズを取り笑った。
「はいはーい!」
仕事中に見せるクールな感じではなく、リラックスしフランクな感じの隆文。きっと家ではいつもこんな感じなんだろうなと思う。妻と会話している姿で、素の隆文が普段どんな感じなのかだいたいは分かりそうだ。様子を見ていた穂花は、隆文が普段から気さくで明るく、少し三枚目なトコがある人間だと言う事を感じ、安心した傍ら、何故か奥さんに対して少し妬けて来た。
(ちょっといたずらしちゃおうかな…♪)
穂花は体を動かし、隆文の足の上に猫のように丸まりペニスを咥えた。一瞬焦る表情を見せた隆文が少し可愛らしく見えた。
普段は良く音を立ててフェラチオをする穂花だが、スマホが音を拾わないよう、音を立てずに咥え、しゃぶる穂花。ソワソワする隆文に思わず吹き出しそうになる。
「ああ、明後日は早く帰るよ。久々に美琴と会えるんだ、そりゃ急いで帰るさ。」
(奥様って美琴さんて言うんだ…。きっとキレイなんだろうなぁ…)
初めて隆文の奥さんの名前を聞いた。やはり少しだけ妬けてしまう。
「ん?俺もだよ。美琴としたくてたまんないよ。」
きっと美琴が早く会って抱かれたいみたいな事を言ったのであろう。リアルな夫婦の会話に今度は妬けると言うよりもドキドキしてきた。
「ん?ハハハ!する訳ないじゃん。一人でシコシコしてるよ、美琴の事思いながら。…、マジだって。美琴のエロい姿想像してヌキまくってるよ!美琴のオナニーとか!…、ハハハ、明後日も見せてくれる?…、マジ!?楽しみだよ。」
赤裸々な話に穂花の方が赤面してしまう。隆文は穂花のフェラチオを見ながら夫婦の会話を楽しんでいる。
(あれれ…?私へのあてつけかなぁ…♪)
段々隆文に挑発されているような気がして来た穂花は、そっちがその気ならと隆文の半勃起してきたペニスの亀頭の先を舌先で舐め始めた。
「ぅっ…」
隆文は小さく呻き、それを誤魔化すために咳き込んで見せた。顔に余裕がなくなっていた。
(フフ、効いてる効いてる♪)
ドヤ顔に似た笑みで隆文を見ると苦笑いしながら何とか平静を保ち会話する姿が見えたが、ペニスはしっかりと勢いを増し、完全に勃起した。穂花はそれを猫のように亀頭の先から玉袋まで丁寧にゆっくりとペロペロと舐めていた。隆文の顔を見ながら。