おじいちゃん-2
おじいちゃんって「もう70になったよ」なんて言ってるけどすっごく元気、毎日中華料理を食べてるからかな、顔もつやつやしてるし……ついでにお腹もちょっと出っ張ってるけどね。
でね、面白いおじいちゃんなんだ、カウンター席に座ってお料理を待ってる間とかに学校であったこととか、今あたしくらいの小学生の間で何が流行ってるのかとか話すんだけど、おじいちゃんはそれを聞きながらまぜっかえしてくるの、結構エッチな話もしてくるし。
メンド臭くて嫌? まあ、そう思うかも知れないけどさ、毎晩家に一人ぼっちになってごらんよ、気さくに話せる人がいるだけで嬉しいもんだよ。
だけど最近エッチ度が増してる、「ちょっとおっぱい膨らんできたんじゃない?」とか毎回のように言うし、ミニスカートはいてると「お、今ちらっと見えちゃったぞ」とか言うんだ。
それがさぁ、初体験から1ヶ月くらいしてからなんだよね。
もしかしたら、あたしって少し雰囲気変わってきてるのかも。
前はおばあちゃんにエッチなこと言って、「美咲ちゃんの前でそんなこと言うもんじゃないの」とか怒られてたんだよね、でもすごく仲が良さそうで、きっと亡くなる寸前までエッチしてたんだと思う……なんとなくわかるんだ、すっかりしなくなっちゃってるんだろうなぁってご夫婦もたくさんいるけど、おじいちゃんとおばあちゃんは両方とも枯れてるようには見えなかったもん、だとしたらおじいちゃん、今はアッチのほうも淋しいんじゃないかな。
そう思ったらさ、あたしがエッチさせてあげればどっちも幸せじゃないのかな、って気づいたの、でね、冬だったけどミニスカートにニーハイで行ってみたの、そしたらすぐに食いついてきたよ。
「そういう長い靴下ってなんて言うんだい?」
「これ? ニーハイだよ」
「それってスカートとの間にちょっとだけ素肌が見えるじゃろ? 寒くはないのかい?」
「出てるのちょっとだけだからそんなでもない」
「そうかい、でもそのちょっとが色っぽいんじゃよな、見ちゃいけないところを見てる気がしてな」
「いいよ、見ても……って言うか、あたしみたいな子供の生足でも色っぽいとか思うの?」
「美咲ちゃん、最近色っぽくなってきたからなぁ」
やっぱり何かを感じてるんだ、と思って追い討ちかけてみたの。
「おばあちゃんがいたらきっと怒られてたね」
「ああ、もう1年になるんじゃなぁ」
「あ、ごめんなさい、思い出させちゃった?」
「いいんじゃよ、美咲ちゃんがばあさんのこと憶えててくれてるだけで嬉しいよ」
「あのね、あたしは色っぽいって言われて嬉しいけど……おじいちゃんなら見てもいいよ、触りたかったら触ってもいいし」
「おいおい、冗談じゃよ」
そう言って笑顔作ったけど目が笑ってなかった、むしろ絶対領域に目が釘付け、ここだなって思ったから、あたし立ち上がって回って見せたんだ、多分って言うか絶対パンツ見えたと思う、そのつもりだったし……そしたらおじいちゃん、真顔だった、そこまで行ったらあと一押しだよね。
「おじいちゃん、ちょっと耳貸してくれる?」
「なんじゃい?」
おじいちゃんがカウンター越しに顔を出したところで、あたし、おじいちゃんの顔を両手で挟んで唇にキスしちゃったの、それも結構ディープにね。
おじいちゃん、びっくりしてたみたいだったけど振りほどこうとはしなかったよ。
「あのね、びっくりするかもしれないけど、あたしもう処女じゃないよ」
「……」
怒られるかと思ったけどそんなことなかった、相変わらず真顔のまんま。
「相手も2人いたんだけど、今はいないの、もしおじいちゃんが良ければエッチしない?」
「美咲ちゃん……」
「おばあちゃんの代わりにはなれないだろうけど、おじいちゃんも淋しいでしょ? あたしもそうなの、抱いてくれたら嬉しいんだけど」
おじいちゃん、それを真顔で聞いてたけど、カウンターから出てきて暖簾を引っ込めて鍵掛けた、でね、あたしの手を引いて階段を上がって行ったの。
うん、お店の2階が住まいになってるんだ、2Kくらいの小さな住まいだけど、おじいちゃんたちには子供もいなかったし、2人なら充分だよね。
で、おじいちゃん、あたしを座らせて自分も座ったよ。
「美咲ちゃん、本当にいいのかい?」
「あたしからお願いしてるの」
「あのな……自慢するわけじゃないが、ワシのはちょっとばかり大きいんじゃが……大丈夫かの?」
「多分ね」
「じゃが……」
「もし無理だったら口でしてあげる、その代わりおじいちゃんもあたしをちゃんと逝かせてね」
「そうか……そうと決まれば……風呂に入ろうか、さっきスイッチ入れておいたからもう沸いてる頃じゃ」
「うん、一緒に入ろうよ」
「ちょっと狭いがの」
確かにおじいちゃんちのお風呂、狭かったよ、でもさ、どうせくっついてるんだから構わないんだけどね。