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エロティック・ショート・ストーリーズ
【その他 官能小説】

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純白の蝶は羽ばたいて(美少女、処女)-10

 達也の先端が、閉ざされた柔肉を押し開きながら沈み込んでいく。悠香は初めての痛みに顔を歪ませた。それでも逃げようとはしない。腰を震わせながらも受け入れていく。白濁した粘液を纏わり付かせた柔肉が、徐々に、徐々に、達也を呑み込んでいき、ついには最も深い所まで迎え入れた。
「熱い。ああ、なんて熱いんだ悠香、君の中は」
「感じる。私の中に、達也さんが居る」
 ゆっくりとした往復運動が始まる。それは速度と力強さを増していき、ついには怒濤のごとき突きの連続となった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああっ……」
 痛みと快感とリズムに取り込まれていく悠香。白い喉を反らし、小さな唇の端から涎を垂らしながら、必死に達也にしがみついている。艶やかだった黒髪は汗に濡れ、透き通っていた瞳は情欲の揺らぎを孕んで虚空を見つめている。それでも美しい、いや、だからこそ美しいと達也は思った。彼女は今、女の悦楽に躍動している。
「あっ……」
 悠香の下腹部の奥の奥深くに小さく灯った快感の疼きが、ジュワーっと泡のように沸きあがり。
「あっ……」
 下半身を痺れさせながら全身へと隅々まで広がって弾け。
「ああっ……」
 微細な震えとなって駆け巡り。
「あはぁあっ……」
 純粋ゆえに大人の汚(けが)れを受け入れられない少女が「女」になる瞬間に立ち会えた幸運を胸に刻み、達也は最後の一突きを、ズン、と送り込んだ。
「んぁああぁぁぁ……っ!」
 ガクガク、ガクン、とその身を跳ねさせて、悠香は上体を反り返らせた。瞼が下りる。微笑んだように口元が緩む。息が止まる。硬直する。
 空調の音だけが、時の流れを支配した。
 達也は、力なくベッドに横たわる悠香の体を慈しむように撫で、頬を両手で挟んでそっと口付けた。


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