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翔太少年の知らない大人の世界
【ロリ 官能小説】

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あの日の記憶-5


翔太少年が、毎年の夏休み、楽しみにしていることがあった。

夏祭りがある神社の裏手の山一帯で、カブトムシ、クワガタを捕る事だった。

地元ではこの神社の裏山を(カブト山)と呼んでいた。

翔太達、ワルガキ4人組はすっかり、秘密基地と化してしまった神社で爆竹を鳴らして遊んでいた。

「今年もカブト捕るだろ?」

「当たり前じゃん、去年、でっけえミヤマ(ミヤマクワガタ)捕れたし」

「俺は、カブトのマッカチン(赤黒いカブトムシで、結構人気があった)捕りてえ」

パン!パン!静かな神社に爆竹の音が鳴る。

そこへ、軽トラックが走って来る。

翔太達の近くで停まって、運転手が声をかけてきた。

「おう、ワルガキ共、神社で爆竹何かしてると、罰当たるぞ」
そういう運転手だったが、顔は笑っている。

「あ、オジサン。こんちはー」
「こんちはー」
翔太達はオジサンに挨拶をした。

「今年もカブト大丈夫ですか?」代表する形で、翔太が尋ねた。

「おう、大丈夫だ、任せときな。今年も沢山、捕ろうな!」
「イエーイ!!」
翔太達は飛び上がって喜んだ。

「じゃあな!爆竹は止めとけ、いいな」
そう言って、軽トラックはカブト山の方へ走り去って行った。

翔太達は今のオジサンを、カブトムシおじさんと呼んで、頼りにしていた。

カブト山は、私有地で、当然、関係者以外、立ち入ることを許されていない。
しかし、カブトムシおじさん、以下Kと呼称するが、Kは、地元でも有名な造園会社の社長で、地域一帯の、植木の剪定や樹木の管理を任されていて、カブト山もKの会社が、所有者から管理を任されていて、カブトムシの捕れる、夏の時期だけ特別に、
K立ち会いの元、翔太達が立ち入りを許されている。

Kは50過ぎのがっしりした体格の角刈り頭で、現場にも出ているのだろう、真っ黒に日焼けしている。

翔太達は、Kの言い付け通り、爆竹をやめて、自転車で遊ぶことに切り替えた。


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