紅香語り-3
え? わたし? わたし‥‥ですか?
告白します。妄想してはいます。
「わたしもお姉ちゃん――白香お姉ちゃんみたいに、おっぱいから
あのとき海田くんは、こう聞いたわたしに、答えてはくれませんでした。さすがに恥ずかしかったのだと思います。ただそのために、言おうとしていた次のような続きを、わたしが言えなかったのも事実です。
「体操服に、ブルマ姿で――」
そうです。わたしはいろいろ聞いているのです。男の人の
(‥‥すっかり感じやすくなっているわたしは、その格好を彼に見られるだけで胸もアソコも濡れてしまい、そっとつままれるだけで、あられもない嬌声をあげながらお乳首からミルクを噴出してしまったり‥‥)
お姉ちゃんと、片桐さん仕込みの桃香によると、男の人の好みは様々なので、海田くんがそういうのを好くかどうかは、一概には言えないそうです。でも、わたしは思うのです。
(ミルクは、あの「ミルキーウェイ」を使っても体質によるっていうから、難しい‥‥遠いかもしれないけど、体操服とブルマは、着ればできるんだし――そのうち、海田くんの前で試してみようか‥‥)
なんて‥‥。
も、もうちょっとおとなしめに――。彼と一緒にお風呂に入る話ですが、まだ、実現できていません。でも、そのうちに、勇気を出してお願いしたいと思っています‥‥。
こんなことをひそかに胸に描いているのが、最近のわたしの、嘘いつわらざる日常です。
夏休み明けからは、海田くんの家に行って、一緒に勉強することになりました。どうなるのか、ワクワクドキドキもしている、今日この頃です。
これで、わたしたち蒲生三姉妹の物語は、おしまいです。いかがでしたでしょうか。
あくまでもわたしたち姉妹の話ですが――女子校生の胸のなかでは、こんなふうにおっぱいが揺れているのです。制服の
今日は、約束した海田くんとのデートの日です。
桃香がいろいろ準備していたあの日、白香お姉ちゃんとわたしは、お姉ちゃんお気に入りの場所に行っていたのです。海の夕陽が最高な、でもあまり人に知られていないスポット。あそこに、行きます。
待ち合わせは、安久須駅のあのスペースです。もし海田くんが先に来ていたら、わたしは、いつかのデートのときのように、
「海田くーん」
と、駆けてゆくでしょう。
(そのとき、とびきりの笑顔になれたら、いいな‥‥)
と思っています。こんな、わたしです。
終わりです。