投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

sleep paralysis
【ホラー 官能小説】

sleep paralysisの最初へ sleep paralysis 0 sleep paralysis 2 sleep paralysisの最後へ

金縛り-1

確かにその夜は暑かった。


夕方まで降り続いていた雨がすっかり止んだとはいえ、かなりの湿度である。


それでもエアコンをかけ続けていれば問題はないのだが、泉は元来お腹が弱い体質で、一晩中エアコンをつけっぱなしで寝ると、翌日は大変なことになる。


だから、2時間後にオフになるようタイマーをセットして眠ったのだが、こうして夜中に目が覚めてしまったのは、この熱帯夜のせいだと思っていた。


「あつー……」


小さく声を出すもその声は掠れており、泉の全身はしっとりと汗ばんでいた。


エアコンというものは、その運転を止めた途端に暑さが戻る。


だから、今の時刻はちょうどエアコンのタイマーが切れた頃ーー夜中の2時くらいだろう。


とにかく汗ばんだ身体が不快でたまらない。


夏用の冷感シーツなるものを使っているのだが、この熱帯夜では焼け石に水であった。


とにかくこの火照った身体を冷やそうと、エアコンのリモコンに手を伸ばしかけた所で、泉は自身の異変に気付いた。


sleep paralysisの最初へ sleep paralysis 0 sleep paralysis 2 sleep paralysisの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前