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sleep paralysis
【ホラー 官能小説】

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金縛り-2

「あれ?」


ベッドに横たわる自分の身体が何も纏っていない状態だったのだ。


確かに寝る前はビッグサイズのTシャツとショーツという格好だったはずなのに。


だけど、半分寝ぼけていた泉はそれすら深く考えなかった。


どうせ、あまりの暑さに無意識に脱いだだけだろう、ぐらいにしか思わなかったのだ。


剥き出しの肌に浮かぶ汗。


きっと脱いだTシャツも汗で冷たくなっているかもしれない。


クローゼットから新しい着替えを出すのも面倒だったので、泉はとりあえずこのままもう一度エアコンのタイマーをセットして眠ることに決めた。


「ふあーー」


大きなあくびと共に、身体が大の字になる。


伸びたついでに頭上にあるはずのリモコンを取ろうと思った、その刹那。


「……!!」


突如身体が動かなくなったのである。


金縛り?


とっさに頭の中に浮かんだワード。


心霊現象なんてほとんど信じていない泉は、金縛りがどういうものかわかっていた。


脳は起きているのに身体が眠っている、それが金縛りの原因であると。


頭ではそうわかっているのに、いざそれが自分の身に起こるととてつもない不安に襲われた。


しかも全裸で大の字の状態なのだ。


一人暮らしをしているとは言え、この無防備きわまりない格好から早く脱しないと。


焦って身体を動かそうとしている泉の頬にふと何かが触れたような感覚が襲った。




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