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真夏の悪夢
【レイプ 官能小説】

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第三章 強姦事件-1


昭和40年(1965年)7月、恒例の奉納盆踊りが各地の神社や広場で開かれる。

「ねえ、始まったわよ」

午後6時、「お富さん」に合せて太鼓を叩く音が聞こえてきた。

「天祖神社の盆踊りに行ってきます」
「午後9時までには帰ってくるのよ」

浴衣に着替えた小枝子は迎えに来てくれた中学時代の同級生2人と出掛けた。

参道には多くの夜店が並び、既に境内は人で溢れ、大変に盛り上がっていた・

「ねえ、あそこを見て」
「ダメよ、目が合ったら寄ってくるから」

例年と同じく、あちらこちらに不良グループがたむろしており、小競り合いも起きている。

「いやねえ、あんなシャツ着て、どこがいいのかしら」
「そんな大きな声で言ったら聞こえちゃうわよ」
「そうね、踊りましょう」

小枝子たちは踊りの輪に加わったが、それが二重、三重に広がり、いつの間にか友だちとばらばらになってしまった。

「ふぅー、暑い」

真夏だから30分も踊れば汗が噴き出してくる。小枝子は輪から外れ、夜風が抜ける境内の隅で汗を拭っていたが、気がつかぬうちに不良グループに取り囲まれていた。

相手は5人、当然、全員が小枝子より背が高く、周りを取り囲まれると、行き交う人たちからは小枝子が見えない。



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