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真夏の悪夢
【レイプ 官能小説】

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第二章 夢の膨らむ思春期、青春時代-3


だから、日曜日になると鏡台の前に座って、化粧をしたり、三つ編みをほどいて髪を上げたりする小枝子を、母親は心配でならなかった。

「お父さん、ちょっと言ってやって下さいよ。」
「なあに、麻疹(はしか)みたいなものさ。そのうち飽きるよ」

夕食の後の夫婦の会話はこうだったが、父親の関心は3つ下の妹の朋子の進学に移っていた。

朋子は地元中学で1番の成績。志望先は難関の都立進学校。

だから、姉の小枝子には何事もなく、高校を卒業し、どこかに就職してくれればいい、そんな感じだった。

「でも、間違いでも起こされたら」
「バカ、娘を信じられないのか?」
「だけど、万が一ってことも」
「付き合っている男でもいるのか?」
「いえ、そんな者はいませんけど」
「お前は心配しすぎだ」

父親は取り合わなかったが、母の憂いは日に日に大きくなっていた。


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