紅香語り(11)-2
さて――。
長々語りましたが、わたしたち三姉妹の、お互いに調教しあう期間は、どうやら、これで終わりのようです。
しとしと、しとしと‥‥。
雨の音がしています。でも、天気予報によれば、そろそろ梅雨明けだそうです。
片桐さんですが、お姉ちゃんが言うには、桃香を母乳の噴出をできる状態にさせた上で、例の、
「たかい、たかーい」
をやりたがっていたそうです。
あの人もやはり、相当の変態です。姉のわたしとしては、桃香に幸あれと祈るばかりです。
まあ、あの桃香のことですから、最初は抵抗していたとしても、やがてそういう変態プレイも平気で受け入れるかもしれませんし、それどころか、そのうちに自分からおねだりするようになるかもしれませんが‥‥。
白香お姉ちゃんですが、わたしに勧めたのは、海田くんといっしょにお風呂や、ミニスカやノー‥‥だけではありません。
「一緒にどこか行って来たら?」
なんて、普通の女子校生のようなことも、言ってくれました。わたしは嬉しかったです。
嬉しかったのですが、
(さて、どこへ行こう‥‥)
と悩んでもしまいました。わたしから誘うのですし、海田くんはどうも、デートスポット等に明るい人間ではないようです。かといってわたしも、どこかいい場所を知っているわけではありません。
(ん〜‥‥)
何か妙案はないものかと、わたしは考えはじめました。
それはそれとして――明日から、また学校です。
学園生活は、楽しいことも、楽しくないこともありますが、それが、このわたし蒲生紅香の、日常、なのです。
そして、もうすぐ、夏です‥‥。