紅香語り(4)-2
さて――。
白香お姉ちゃんのおっぱい二段縛り作業は大変でしたが、桃香とふたり、なんとか仕あげました。
「うう‥‥う‥‥」
うめくお姉ちゃんの両の
(わたしのこのおっぱいも、あんなふうに
と‥‥。
「凄すぎ! 凄すぎいぃ‥‥! ――白香お姉ちゃん、おっぱいが凄いことになってるよおお!」
桃香は、いつぞやのわたしの二段縛りのときにも言ったような歓声めいた感想を、また恥ずかしげもなく口にしていました。そしてまた、それを聞いて、
(わたしのあのおっぱい二段縛りと、どっちが「凄いこと」なのかな‥‥)
なんていう、淫らなライバル心を燃やしてしまっているわたしもいました。これが
それから、桃香の指示で、わたしたちはお姉ちゃんをあのスタンドミラーの前まで引きずってゆきました。わたしや、桃香のときと同じように。
「う‥‥」
白香お姉ちゃんは、信じられない、というような驚愕の目を大きく見開き、すぐに顔を背けました。やはりお姉ちゃんも女、自分の緊縛乳房を見るのは、ショックだったのでしょう。
「こっ‥‥こんな‥‥!」
そうして白香お姉ちゃんは、目を開いていただけで、頬や首筋を羞恥の朱色に染め、
「あうう‥‥。ふっ――ふうううん‥‥♡」
と、甘く鳴きながら身悶えしたのでした。上下に惨く絞り分かたれたその大きな乳房もまたそれにつれ、見る者を誘うかのように、大きく淫らに揺れ動いていました。
しかしそこで、桃香の、声音はやわらかいですが、厳しい指示が飛びました。
「お姉ちゃん、ちゃんとちょくししなさい♡ 自分のいやらしい姿を見ることが目的なんだから」
白香お姉ちゃんは泣く泣くそのとおりにしましたが、さすがにショックらしく、
「こ、こんなはずじゃ‥‥」
「わ、わたしのオッパイがっ! やんっ、やああああっ!」
「も、もう‥‥もお――狂っちゃいそう‥‥!」
と、全身を波打たせて悶えました。でも、そうすると、白香お姉ちゃんの裸身は、よりいっそう妖しく輝くのです。――わたしも、きっとそうだったのでしょう。
「お姉ちゃん、いやらしい‥‥。うふふふふっ!」
桃香は、そんなお姉ちゃんを眺めて、平然とそう