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陽炎の渓谷
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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奪われた恋人-5

「立野くん、出てきなさい」
「えっ……」
 玲奈が、ハっとして振り向いた。
「ゆ、幸弘くん、見てたの?」
 幸弘は部屋の中央に進み出た。
「……うん、ずっと見てた」
 二人とも声が震えていた。
 激しく顔を歪め、大粒の涙をポロポロとこぼし始めた玲奈が、教授から逃れようとした、まさにその時。
「ふんっ!」
 教授の腰が情け容赦なく突き出され、彼の剛直な肉棒が、玲奈のまだ汚れを知らぬ壺口にジュブリ、と突き刺さった。
「あぁぁぁぁぁ……」
 絶叫する玲奈、それを悔しげに顔を歪めて見つめる幸弘。
 教授が腰に体重を乗せていく。先端だけ入っていた彼の肉棒が、ジリ、ジリ、と玲奈の中へとめり込んでいく。
「う、んあっ……」
 初めての痛み、恥辱、押し広げられ侵入されていくところを恋人に見られてしまっている事への悔しさ……。様々な苦痛が玲奈を襲う。
「さすがに処女はガードが固いな」
 未経験の侵入者を、玲奈の壺口は拒む様に締め上げる。
「だがその分、締まりがいい」
 周辺の柔肉を巻き込みながら、肉棒は、ズ、ズズ、と、嫌になるほどゆっくり奥へと進んでいく。
「見なさい、立野くん。君の恋人が私に犯されて悦んでいる様を」
「悦んでなんか……」
 そう言う玲奈の白く滑らかな肌は紅潮し、瞳は深い潤いに満ちて鈍く光り、口の端からは涎が垂れている。
 壺口から染みだした白っぽい粘液にまみれた肉棒が、まとわりつく柔肉とともに、更に飲み込まれていく。
「おや、そうかい。じゃあ、ここをこうしたらどうかな」
 教授の細長い指が、玲奈の敏感な蕾に軽く触れた。
「あうぅっ……」
 玲奈の股間に咲いた花びらが、ヒクっと収縮した。
「気持ちいいんだろう?」
 指先が、蕾の表面をすーっとなぞった。
「うぐぅ……」
 またもや花びらが強い収縮をみせた。
「それそれ、それ」
「あはぁあ……」
 敏感な部分を弄られる度、肉棒を咥え込んだ壺口はヒクヒクと蠢き、花びらが、キュッ、キュッ、と締まる。
「それみろ、悦んでるじゃないか」
「そんな、そんな……ああっ……」
「君はね、青川くん。可愛い顔をしてまじめそうにピアノの練習に励んではいるが、一皮剥けばただのメスなんだよ。だからこうしてオスに貫かれれば悦ぶし、弄られれば感じてしまうんだ」
 教授はなおも玲奈の敏感な蕾を虐め続ける。
「んふっ……う、うぅ……」
「だからね、ふんっ!」
 ジュボッ、という湿った音とともに、教授の肉棒が玲奈の壺口の一番奥まで一気にねじ込まれた。蕾に意識を向けているスキを突かれたのだ。
「……っ」
 玲奈は声も出せないで歯を食い縛り、上半身を反り返らせた。
「なんだかんだ言ったって、こんな風にオスに乱暴に刺し貫かれたいのさ」
 教授が腰を前後にゆっくりと動かし始めた。
「あ……あぁああぁ……」
 教授の肉棒と玲奈の内側の熱く火照った肉が擦れ合う度、彼女は身も世もない声をあげ、身を震わせた。
「う、うぁ、あはぁあ……」
 教授が目を細めて結合部分を見つめた
「いいぞ、いい具合だぞ、青川くん。ジュブジュブに湿った熱い肉が、私に絡みつき、締め上げてくるぞ」
 しかし、教授は決して急がない。嫌になるほど遅い速度で、ネッチリと往復運動を続けている。
 そのことが、若い玲奈の肉体にはむしろ残酷であった。ひとおもいに終わらせてくれた方が……そんな彼女の思いが知らず知らず行動に出てしまったのだろうか、白く豊満な尻が、いつの間にか彼女自身によってゆすられ始めていた。教授はそんな玲奈を、冷めた目で見つめている。
「やめろ、やめるんだ、玲奈。君は合格するために体を与えているだけなんだから、自分から動く必要なんかないじゃないか」
「何を言ってるんだね、立野くん。ズボンの前をそんなに膨らませておいて」
「な……」
「自分の恋人が他人に犯されている様子を見て欲情してしまっているくせに」
「ちが、そんな、僕は……」
 幸弘は反論できなかった。
「見せてあげなさい、君のそこがどんなことになっているのかを」
 玲奈と目が合った。
「出来ないのかい? なんなら君を不合格にしてやろうか。君がどんなに優秀だろうと、私にならそれが出来るんだよ?」
 幸弘は俯いたまま無言で唇を噛んでいる。
「出しなさい、それを。そして青川くんに見せるんだ。彼女が犯されているのを見ながら君がどんな感情を抱いているのかを、はっきりと教えてあげるんだ」
 幸弘は無言で小さく頷き、ベルトを解いてズボンを落とした。そしてトランクスを捲り、膝まで下ろした。
 彼のそこは教授ほどには太くなかったが、天を突くような勢いでいきり勃ち、ドクンドクンという脈動に合わせて揺れている。
「ああ、幸弘くん……」
 玲奈は幸弘の若い勢いを見つめながら瞳の奥を潤ませ、尻の動きを大きくしていった。
「しごきたまえ、立野くん。君の欲望の全てを、青川くんに伝えるんだ」
 ビクン、ビクン、と跳ねるそこを握りしめた幸弘は、ゆっくりと前後にしごき始めた。その様子を、玲奈はじっと見つめている。
「さあ君もだ、青川くん。僕に犯されて、どんなに女の悦びを感じているか、どんなに体が悦楽に痺れているのかを、全身で表すんだ」
 教授は、徐々に、徐々に、ペースを上げていった。玲奈はそれに応え、汗の玉を飛ばしながら腰をくねらせ、尻を振り、熱い喘ぎを漏らし続けた。
 そんな玲奈を見ながら幸弘は自分をしごく力を強め、玲奈は幸弘を見ながら尻の動きを大きくしていった。つまり、二人は互いの情欲によって、相乗効果で駆け上がりつつあるのだ。


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