奪われた恋人-3
「おや、青川くん。なんだか湿っているね」
教授は玲奈のパンティのクロッチ部分の中央を見つめている。
頬を染め、剥き出しになった白い太股を強く重ね合わせる玲奈。しかし、そんなことで隠しきれるものではない。いやそれどころか、動いたことで内部の潤いが余計に滲み出し、シミを広げた。
「さあ、足を広げてよく見せなさい」
玲奈は動かない。しかし、彼女の胸の上で教授の大きな手がダイナミックな動きを繰り返すうちに膝が緩み、ムッチリと肉付きのいい太股が徐々に左右に開かれていった。
「うーん、まだ見づらいなあ」
教授は彼の机に視線を向けた。その上には何も乗っていない。
「そうだ、青川くん。その机に腰掛けなさい」
玲奈は、意味が分からぬ様子のままに言われた通りにした。
「膝を抱え上げて両足を机に乗せて」
その段階になって、ようやく意図を理解したのだろう、彼女の頬がピクリと引きつったが、逆らうことは許されない。膝をぴったりと寄せて、机の上で三角座りをした。
「後ろに手を突いて、膝を開きなさい」
胸を反らし、手を後ろに突きはしたものの、そこで玲奈の動きが止まった。今の体勢で膝を開いたりしたら、彼女の意に反して、濡れてしまったパンティをモロに晒すことになるのだから。
「青川くん……。ここでやめてもいいんだよ。それが何を意味するかは分かるね?」
玲奈は悔しそうに下唇を噛み、眉を寄せた。そして、教授から視線を外してゆっくりと膝を開いていった。
「もっとだ。もっと開きなさい。限界まで」
しっとり滑らかで、きめ細かい肌の白い太股が開いていくに従って、淡い水色のパンティがさらけ出されていく。その中央には少し色の濃くなった部分があり、浅い溝が縦に走っている。中身の状態、そして形状が反映されているのだ。
「よろしい。それでは、君の最も恥ずかしい部分を私に見せてもらおうか」
玲奈の動揺を、幸弘は痛いほど感じ取った。十八歳になったばかりの、まだ男を知らない女の子なのだ、彼女は。死ぬほど恥ずかしいということは想像に難くない。それでも彼女に選択肢は与えられていない。
パンティに向かって動き出した玲奈の左手は、はっきり分かるほどに震えている。指先が、クロッチ部分の淵に掛かった。そしてそれは、一瞬の躊躇いの後に横へと捲られていった。
控えめな黒い茂みに包まれた丘を越えると、唇の様なものが谷間から僅かにはみ出しているのが見え始めた。そこで彼女の手は止まった。
「何をしているんだね。しっかり捲り切らないと、ちゃんと見えないじゃないか」
強い調子で教授に言われた玲奈は、ふぅ、っと一つ息を吐いて指先に力をこめ、股間の全てを露出させた。
両足を限界まで開いているため、花唇が少し口を開いている。その奥は桜色の若々しい柔肉の谷間になっており、やや白濁した粘り気の強い液体で満たされていた。
「ずいぶん欲しがっているね、青川くん」
玲奈は俯いたが、否定はしなかった。口で何を言おうと、彼女のその部分はごまかしようもなく欲情を示しているのだから。
教授の手が玲奈の股間に迫り、彼女は身を固くした。
人差し指と中指が、谷間の上の端にそっと触れ、柔肉を左右に広げながら上へと押し上げた。すると、真珠の様に鈍く深い輝きをたたえた小さな肉の蕾がチュルン、と顔を覗かせた。
「う……」
思わず声を漏らした玲奈の顔を見つめながら、教授は指先でその愛らしい蕾を絶妙のタッチで転がし始めた。
「あっ、ああ……」
玲奈は眉根を強く寄せて瞼を閉じ、顔を仰け反らせた。
優秀なピアニストである加際教授の繊細な愛撫に、彼女はひとたまりもなかった。時折太股をピクリと揺らし、身をよじりながら呼吸を荒くして、指を追うように腰が持ち上げられていく。
不意に、教授の指が止まった。
玲奈がうっすらと瞼を開き、つい今し方まで彼女を悦ばせていた指先に視線を送った。それはネットリと濡れており、微かに湯気を立ち上らせていた。
「もっとして欲しいかね?」
玲奈は答えない。
「では別の質問をしよう。自分でここを弄ったことはあるのかい?」
無言で視線を逸らす玲奈。
「青川くん。ちゃんと答えてくれたら、もっと弄ってあげるんだがなあ」
彼女は左眉をピクっとさせた。
「もう一度聞くよ。自分でこの可愛い蕾を弄ったことはあるのかな?」
一瞬の沈黙ののち、玲奈は小さくコクンと頷いた。
「ほう、そうかね。可愛らしい顔をして、することはしてるんだねえ」
「や、やめて下さい……」
「それに、だ」
教授は玲奈の訴えを無視した。
「答えた、ということは、もっと弄って欲しいんだね?」
玲奈は答える代わりに、上目遣いに教授を見つめた。
「そうか。それじゃあ、いつもやっている様に自分で弄って見せなさい」
「な……何を……」
「レッスンだよ。ピアノでもそうだろう? まずは君が弾いてみせる。それを聴いた僕が指導する。普通のことじゃないか。さあ、自分で弄りなさい」
火が出るほど頬を染めた玲奈だが、いったん目覚めてしまった情欲の疼きをどうすることも出来ず、ソロリ、ソロリと手を伸ばし、右手の中指でそこに触れた。
「んんっ……」
玲奈は、電撃を受けたかの様にビクンとのけ反った。手練れの教授によってその部分は十分に温められ、感度が上がっていたのだ。
恥ずかしがっていたはずなのに、いったん触れてしまうと、もう指は止まらなかった。教授が目の前で見ているというのに、蕾に指の腹を這わせ、円を描く様な動きでグリグリとこね回し、しまいには手首を使って指を左右に激しく往復させて敏感なその部分を苛め始めた。
「あ、あぁあーっ」