揺れる千佳-1
千佳の気持ちは、杉澤に向きはじめていた。陰部に挿入されたままのすりこぎ棒を見ているだけで、体内から千佳の気持ちが込められた卑猥な液が、すりこぎ棒を包み込む様に濡らしていった。
その後なかなか島村に本を返すタイミングが見つからず、ズルズルと過ぎていった。島村と同じ休日の日に本を返しに行くと約束をし今日がその日。多少ではあったが部屋は掃除されており、卑猥な本の山は部屋の片隅に追いやられていた。
「すごい内容だったわ。島村君は年上が好みなの?」
島村は声には出さず、コクリと頷いた。千佳は思った。『でも、どうせこの子だってオッパイ星人でしょう』部屋にはなんとも言えない空気が流れていく。帰る旨を声を掛けるといきなり島村が抱きついてきた。
「ちょっとなに?どうしたの」
千佳は気持ちのどこかに『きっとこうなる』と予想をしていた。島村は『このままちょっとだけお願いします』と言ってきた。本当にこのままだった・・・。少しも動こうとせず、息だけが荒かった。
「SEXしたいの?」
千佳はさり気なく聞いた。すると島村はいきなり千佳を跪かせ股間の前に座らせた。千佳は、このまま流れに任せようとベルトを緩めチンポを口の中に迎え入れた。舌で転がししゃぶった。
最初は緊張しているのかと思ったが硬くならない・・・勃起すらしない。自分の舐め方が悪いのか、焦りだす千佳だった。島村は千佳の頭を持ちゆっくりチンポを抜いた。
「やっぱりダメでした」
島村の『やっぱり』の意味が判らなかった。島村は続けて言った。
「ごめんなさい。千佳さんが悪いんじゃないんです。」
千佳は聞いた。
「島村君もオッパイ星人なんでしょう」島村はコクリと頷いた。
千佳はティッシュで口を拭き『ごめんね』と言い部屋を出て行った。『やっぱり・・なにがやっぱりよ。男はオッパイしか見てないのよ』千佳は泣くことも忘れていた。