５-1
紀子を自宅に送り届けたのは、夕方の4時を回ったところだった。僕が肩を貸してやらないと紀子は真っ直ぐ歩けないほど蕩けてしまっていた。マスターのテクニックがあったからではない。僕にお仕置きをされていたのだ。
僕が例の喫茶店を出ると、紀子は半泣きで後を追ってきた。駅まで終始無言だった僕を見て、捨てられると思っていたのかもしれない。ミニのタイトで、早足の僕の後ろを必死に着いて来た。僕はそれでも健気だとは思わなかった。
「次に落胆させるようなことがあったら…分かってるな？」
「…はい…」
駅のホームで、紀子の表情は硬かった。
3時を回ったばかりのローカル線は人が全くいなかった。ホームで苛めてやっても良かったが面白みが足りないなと考えているうちに電車がやってきた。
電車の中も全く人がいなかった。どうやって経営が成り立っているのかと考えながら車内を見渡すと、制服を着た少年が4人掛けに座って教科書を見ていた。僕は紀子を連れ、その少年の向かい側に座った。
少年は僕たちに気を留めることもなく、教科書に集中しているようだった。背も低いし表情もまだ可愛らしい。まだ二次性徴も完了していない年ごろだろう。
僕は少年の前で紀子に足を開かせると、太股の内側を指でなぞりながら、少しずつタイトをずらしていった。少年は最初気付かなかったが、目の前で何が起こっているか理解してからは顔が赤くなっていった。それでも気付かないふりをして本から目を反らそうとはしなかった。
「君、教科書を読むふりをしてる君だよ」
少年はビクッとすると、僕の目を見つめた。
「周りは気付いていないんだ、これはまたとないチャンスだよ。確かに君にはまだ刺激が強いかもしれないけど…」
紀子は震えながら顔を紅潮させ、片足を座席に乗せていた。少年の視線の先にはワレメが、勃起した陰核が露になっていた。
「触ってみるといいよ」
少年は驚いた表情で僕と紀子を見た。
え、本当にいいの？その言葉を発していないのに聞こえた気がしておかしかった。僕が頷くと、少年はそっと手を伸ばした。
「デリケートな場所だからな、優しく指先で撫でてやるんだ」
少年は包皮から隆起した陰核を優しく指でなぞり、紀子の反応を見て大丈夫だとわかると、円を描くように指の腹で転がした。紀子は声こそ堪えていたが、太股は小刻みに痙攣していた。
「うまいぞ、そのまま顔を近付けて舌で可愛がってやれ」
少年は紀子の様子を窺ったが、紀子が抵抗しないのを確認すると、紀子の足元にしゃがみこみ、顔をワレメに押し当てた。
「んっ………んんっ…」
少年の舌遣いは決して卓越したものではないのだろうが、紀子は少年の舌に感じ、声を漏らした。この女はこの状況に興奮しているのだ。
「いつもどこで下りるんだ？」
「……あ、次です」
夢中になっていた少年は自分の下りる駅が近づいてきていることに気付かなかった。
少年と一緒に僕たちも下りることにした。僕たちが後から追ってくるのに気付いた少年は、足早に改札を抜けようとし、定期券を落とした。きっと僕が見返りを求めてたかろうとしていると勘違いし、焦ったのだろう。僕は追い付くとそんな気はないことを説明し、駅を出てすぐの場所にある多目的トイレに少年と紀子を閉じ込めた。
僕はトイレの前で人を待っている風を装い、何をするでもなく暫く立っていた。30分ほど経過したところで少年が出てきた。現実味がないような呆けた表情だった。
「どうだった？」
「あ、ありがとうございました。気持ち良かったです」
少年はペコリと頭を下げると、そのまま帰っていった。トイレの中を覗くと、紀子はスカートをまくり、トイレットペーパーでワレメを拭いていた。
「どうだった？」
「逝ってしまいました。立ったまま舐められて、そのあと手すりに手をついて後ろから突かれました」
俯いてスカートを整えながら恥ずかしそうに言った。
「良かったじゃないか、本当はドアが開いたまま犯してほしかったんじゃないか？」
「違います…あっ…だめ…あっあっああああああっ！」
トイレのドアを全開にしたままスカートを捲り、指を入れてGスポットを掻き回した。
紀子は内股からがに股になり、そのまま潮を吹きながらゆっくりとしゃがみこむように倒れてしまった。