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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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5月:時差-6


月曜日に日付が変わった夜中の2時過ぎに
「ただいま」
とメールが入った。
それまでウトウトしていた眠気はいっぺんに覚めて

すぐに電話をコールする。
「お帰り!」
と私の嬉しそうな声とは正反対に
疲れた声で
「起きててくれたんだ」
と小川くんが答えた。

「ありがとう。宮本さんは元気?ゆっくり話すの久しぶりだね。土日楽しんだ?」
そう答えるその声は、凄く疲れていて
「夕飯は?」
「これから」

夕飯もまだなんだ。
そっちは・・・夕方の7時過ぎか・・・

「視察のレポートは?」
「うん。夜にまとめるよ」

ご飯もまだで、これから視察のレポートもまとめるのね。

「そっか。頑張って。私は・・・眠くなっちゃったから。そろそろ寝るね」
「うん。待っててくれてありがとう」
「ううん。無理しないようにね。お休み」

ずっとずっと楽しみに待っていた週末の電話はあっという間に終わりを告げた。

スマホを見ると通話時間が表示されていて1分36秒。

知らないうちに涙が流れていた―――


5月の花:ラベンダー
花言葉:期待






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