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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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5月:時差-5


そんな時、小川くんが土日でドイツ国内の工場視察に行く事になった。
上司が一緒で、きっと夜もホテルで打ち合わせだから週末もゆっくり話せないけど
日曜日の夕方に帰ってくるから電話をしよう、と連絡が入った。

時差は7時間。

夕方に帰るって何時ぐらいだろう。

久しぶりにゆっくり話せる環境にワクワクして。
数日前から何を話そうか考える。

新しい洋服を買った事?
仕事での笑い話?
大好きだよって挨拶がわりみたいな感じじゃなくて
ちゃんとゆっくりした時間の中で伝えたい。

そんな事を毎日毎日考えた。

小川くんが夕方の4時に帰ってきたとして
こっちは夜の11時。
少しでも話せるようにお昼寝でもしようかな。

そう考えてお昼寝をして。
話を中断しないように、お風呂も入って準備が終わった10時ごろ
「ごめん。渋滞にハマったから遅くなる。明日仕事だろ?寝てていいよ」
とメールが入った。

なんで。

期待していた分、がっかりした気持ちが大きくて
話せると思っていた分、がっかりした気持ちが大きい・・・

「今日はお昼寝したから大丈夫。少しでも話せるといいな」

そう返事をしたけど
そのメールに返事はなかった。

「上司と一緒だって言ってたっけ」



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